ポルトガル鉄道の車両メンテナンス会社 EMEFは、コライユ客車のY32ボギーで現在使用されている円すいころ軸受から、ほぼ同寸法のSKFグリース封入済み円すいころ軸受ユニット(130×220mm)へ交換する。

交換にあたっては、軸箱スリーブとリアカバーのかんたんな変更だけ。施工はEMEFが担当する。

SKFは、同社製の軸受が交換用として選ばれた理由についてこう伝えている。

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「その低いライフサイクルコストと、メンテナンス間隔が現在の50万kmから80万km(または8年間の、いずれか先に達した方)に延びるという、高いメンテナンス性」

「また、既存の円すいころ軸受アレンジと比べた場合、取り付け・取り外しが大幅に容易になった」

EMEFは2012年から、16個の円すいころ軸受ユニットをY32ボギーに取り付けて試験運転を実施。2015年、走行距離が50万kmに達した時点で、これらのうち8個の軸受を検査のために取り外したところ、状態は「非常に良好」と判断された。

EMEFは、この結果を受け、現在運行中の79台のコライユ客車に取り付けられている632個すべての円すいころ軸受ユニットを新しいソリューションに交換することを決定。

すべての交換は、2019年までに完了する見込み。