前面展望の撮影準備をします。遠くに八草行に向かって来るリニモが見えます。

現在リニモは8編成が運行されています。筆者の乗っているのが03編成、対向は05編成です。

八草行が到着。各駅名の下にその駅をシンボライズするマークが表示されています。簡単に覚えられそうにありません。小さな子どもならすぐに覚えてしまいそうですが。

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ようやく出発進行。自然しか見えません。というか右下の白い帯は何? 航空写真で見ましたが森の一部分に土が露わになっているということしか分かりません。水の溜まった池もあります。

カーブの先に次の陶磁資料館南駅が見えます。ずいぶん高い位置に駅があるんですね。リニモの下は猿投グリーンロード。

とにかく愛知高速鉄道リニモは上り下りのキツい勾配と急カーブの連続です。鉄道というよりも一定速度で走る安全なジェットコースターという感じです。しかし車両は、こともなげにスムースにシュルシュルと走ります。何とも不思議な気分になります。

八草駅から0.9kmで陶磁資料館南駅。壁面に各駅のシンボルマークが大きく描かれています。でも前面展望を見ている乗客って限られると思うんですが・・・。

ホーム。駅名のもとになった愛知県陶磁資料館は2013年(平成25年)愛知県陶磁美術館に改称しています。でも駅名はそのまま変更なしです。航空写真で見ると駅周辺に住宅は皆無ですが、愛知高速鉄道の本社があります。平均乗車人員は315人/日(2016年 豊田市統計書)とリニモでは最も少ない駅です。

リニモの利用者が全般的に低迷している原因は様々ありますが、何と言っても八草駅から長久手古戦場駅までの区間が都市計画法の市街化調整区域に指定されている地区が多いことです。言い換えれば、住宅の建設がほとんどできない区域なのです。それ故に、この区間は住民が極めて少ないのです。法律上の特例措置も今のところは導入されていません。

駅を出ると遠くに名古屋の中心部、高層ビル群が見えます。ある種の絶景です。後は山でしょうか?

急カーブしているので、次の愛・地球博記念公園駅と愛・地球博記念公園が見わたせます。

個人的には、愛・地球博記念公園になる以前、愛知青少年公園だった頃が懐かしいのですが、筆者が名古屋に転勤していたのは、1986-1990年という遠い昔のお話しです。その頃に生まれた子どもが30歳ですからね。すみません、老人の繰り言です。

やれやれ。

では、【私鉄に乗ろう90】リニモ愛知高速鉄道東部丘陵線03 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)