一瞬、気を抜いていたら駅でした! 播磨町駅から1.3kmで西二見駅。ふ〜っ、あぶないところ。前面展望は動いてる車両からなので通り過ぎてしまったら、もう一度戻って取り直すしか方法はないのです。

駅名標。山陽電車で最も新しい駅。2004年(平成16年)に新設開業しました。南北自由通路に面した地下改札口があります。改札階とホームの間にはエレベーターが設置されています。

走り始めたら北側に車両がたくさん置かれていました。東二見車両基地です。

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広大な車両基地、旧明石車両工場・車両基地の廃止を受け継いで1960年代に新たに作られた車両工場・車両基地です。66,323平方メートルという広大な敷地に主工場、車体工場、転削工場、東二見車庫などがあります。よく使われる例えで言えば「広さは東京ドームの1.4倍」になります。毎年「山陽鉄道フェスティバル」会場として一般公開されます。

1.3kmで東二見駅。北(左)側のここまで、東二見車両基地が続いています。

島式ホーム3面5線という大きな駅。待避線があります。ホーム同士は跨線橋で繋がっています。

一番北側の4番線に入線しました。隣の「屋根も駅への通路も無い5番ホーム」が奇妙です。この駅で直通特急に抜かれるのを待ちました。

この5番線ホームは、姫路方面から来た車両がこの駅止まりで車庫に入る場合、車庫に繋がっている4番線ホームしか使えないので両サイドのドアを開けて、東二見駅から上り列車に乗る利用者が4番線の車両を通り抜けて車庫から5番線に入った車両に乗るという仕組みになっているのです。4番線に停まった車両が通路になって初めて5番線は機能するということです。どのくらいの本数設定があるのか不明ですが、屋根が無いから強い雨の時はちょっと困りますね。

駅名標。1923年(大正12年)神戸姫路電気鉄道開業時に設置。1933年(昭和8年)山陽電鉄の駅になりました。1940年(昭和15年)に現在地に移設されています。

上り列車の終着駅が須磨駅あるいは東須磨駅まで無いために上りの終電は23時台と早いのですが、下り方面は24時26分の高砂駅行まであります。

神戸方面に渡り線があります。直通特急が先行して、ポイントが本線に繋がりました。進行します。

東二見駅を出て、「Meet Colors! 台湾」というヘッドマークを付けた列車とすれ違いました。山陽電鉄5000系電車です。次回のトップ画像にアップで撮った写真を使います。

では、【私鉄に乗ろう93】山陽電車 その15 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)