2019年3月10日(日)、門司港駅で駅舎改修のグランドオープンが挙行されました。その際に”旅立ちの鐘”が主催者やゲストの皆さんによって打ち鳴らされました。その打鐘の合図が、駅舎と同じ大正生まれでSL人吉を牽引する8620形蒸気機関車58654号の汽笛でした。

式典終了後、展示されていた8620形蒸気機関車58654号はディーゼルカー(DE10 1756)に牽引されて熊本方面に帰ってゆきました。

雨が降りしきる中、多くの鉄道ファンが傘をさしてその姿を撮影していました。

不調が頻発し、牽引されている”黒いディーゼルカー”に人吉号のピンチヒッターを任せていた8620形蒸気機関車58654号はキレイに化粧直し、体調調整をしての登場でした。

その後、青春18きっぷで枕崎、人吉を回って3月15日(金)に八代駅で、復旧した筑豊本線原田線に乗る為に鹿児島本線を待っていたら”黒いディーゼルカー”に気が付きました。残念ながら島式ホームの向こう側に駐まっていたのですが。

よく見ると3月10日(日)に門司港駅から8620形蒸気機関車58654号を牽引していったDE10 1756でした。

ソレだけのコトですが、何となく再会が嬉しかったのです。ホームを移ってゆっくり撮影する時間が無かったのが心残り。

(写真・記事/住田至朗)