早川にいたアオサギ【私鉄に乗ろう95】箱根登山鉄道 その3

2019.10.17

40パーミルの勾配が1kmほど続きます。電車なのでノンノンズイズイとこともなく登ってゆきます。

三線軌条を見ていると、ふだん見慣れていないのでつい見入ってしまいます。箱根登山鉄道車両が移動するところを撮りたいのですが、やはり早朝か深夜に限られるのでしょうね。

勾配の先に、入生田駅から1.9kmで標高96mの箱根湯本駅。小田原駅(標高14m)から82m登ってきました。駅の直前まで上りが続きます。

大きな駅舎が見えてきました。1番線にロマンスカーが停車しています。ということは、この車両は2番ホームに入線します。

ここで小田急線の狭軌は島式ホームの両側に分岐します。箱根登山鉄道の標準軌は右に分岐しました。

この部分を逆(ホーム)から見るとこんな感じです。三線軌条が箱根登山鉄道標準軌と小田急の狭軌に分岐しています。箱根登山鉄道はここから強羅方面は750ボルト、小田原方面は1500ボルトと架線線圧が異なるためにデッドセクションが設けられています。鉄道の電気設備に詳しい友人が、以前デッドセクションの架線の構造をこの場所で指さしながら説明してくれたのですが、分かった様な分からない様な・・・。

島式ホーム2番線に入線します。頭端式になっていますが、この行き止まりの向こう側に箱根登山鉄道の3番線ホームがあります。右は登山鉄道の標準軌。右奥に臨時ホーム(4番線)が見えています。

登山鉄道4番臨時ホームの駅名標。標高が修正されています。2013年(平成25年)までは108mと表記されていました。現在は修正されて96mです。

箱根湯本駅の正面出入口。左の登山鉄道、既に勾配が始まっています。この直後に急勾配があります。

さて、いよいよ箱根登山鉄道の本線に乗りますが、その前に腹ごしらえ。箱根湯本に来るとほぼ毎回早川沿いの「自然薯そばはつ花」に行きます。いつも混んでいますが、一人旅の利点は空いてる席に比較的早く案内してもらえることです。箱根に一人で来る観光客はたぶん珍しいでしょうね。

いつも「大もり」800円をいただきます。玉子と山芋で打ったあっさりした蕎麦です。この倍くらい食べたくなっちゃいますが、そこは上品に我慢。(笑)

箱根湯本駅の横を流れる早川に片足で立つアオサギを見つけました。あまり大きくなかったですね。

では、腹ごしらえもできたところで【私鉄に乗ろう95】箱根登山鉄道 その3 に続きます。

追記:

御存知の様に2019年10月12日、関東から東北を襲った超大型の台風19号が箱根登山鉄道に甚大な被害をもたらしました。箱根周辺では、1,000ミリを越えるトンデモナイ雨量が記録されたのでした。ニュース映像などを見る限りでは路盤や橋梁などの被害は凄まじい状態です。長い歴史と風雪に耐えてきた箱根登山鉄道が箱根湯本駅と強羅駅間で運休という事態になっています。

箱根登山鉄道は運行開始後、1923年(大正12年)の関東大震災では建造物のほとんどが倒壊してしまい、復旧して運行が再開されるまでには1年近い期間がかかりました。他にも事件や事故に遭遇し箱根登山鉄道は創立以来最大の危機を迎えたのでした。米一升が42銭という時代に300万円という被害総額だったのです。

今回の台風被害では、宮ノ下〜小涌谷間で23mも線路が押し流されたり、崩落した土石が線路を埋めている区間、橋梁流失など20ヵ所以上などのニュースが流されています。

事態はなお流動的ですが、被害に遭われた箱根登山鉄道にお見舞い申し上げるとともに、一日も早い箱根登山鉄道の復旧を心からお祈りいたします。

また復旧などの情報も随時。お知らせいたします。


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