※この「私鉄に乗ろう」の写真は、筆者がプライベートな鉄道旅で撮影したものです。鉄道会社さんから許可をいただいていませんので、乗車券などがあれば誰でも利用できる場所から、手持ちで撮影したスナップ写真です。ポケットに入るコンパクト・デジタルカメラ(SONY DSC-WX500)で撮影しています。

門司港観光レトロ列車「潮風号」は、正確には「平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線」。北九州市が観光スポットとして整備した”門司港レトロ地区”で運行される観光列車です。

元々は、国鉄鹿児島本線の貨物支線だった門司港駅から外浜駅間と、その先の市営田野浦公共臨港鉄道で2004年(平成16年)に貨物列車の運行が終了し全線が営業休止となっていたものを2009年(平成21年)門司港レトロ観光線九州鉄道記念館駅〜関門海峡めかり駅間として開業したものです。路線延長2.1kmに4つの駅があります。

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ちなみに2005年2月に来た時は、貨物列車の運行が終わって、自由に出入りできて、ほとんど散歩コースの様になっていました。上の写真と同じ方向ですが、一つ奥の踏切から写しています。元写真が縦型なので処理しています。

※2005年2月撮影

同じ踏切から九州鉄道記念館方向を見ています。もちろん九州鉄道記念館駅はまだ存在しません。

※2005年2月撮影

2005年当時、この踏切は「閉まらずの踏切」でした。

門司港レトロ観光線は、北九州市が第三種鉄道事業者として施設を保有、平成筑豊鉄道が第二種鉄道事業者として車両を保有し運行を行っています。と言っても、ほぼ純粋な観光鉄道なので運行時間も10時〜17時台、定期も発売されていません。

潮風号は、国鉄トラ70000形貨車を改造したトロッコ車両(島原鉄道で使用されていました)2両の前後にディーゼル機関車(DB101・DB102)で挟んだ4両編成。ディーゼル機関車は南阿蘇鉄道のトロッコ列車に使用されていたものです。

車体には「NTC 日鐵運輸株式会社 改造年:平成21年3月」の銘板。日鐵運輸は、現在は日鉄住金物流八幡(株)なので、そのプレートも付いています。

潮風号の編成は、こんな感じです。前面展望を狙えるのは赤枠の中だけ。最高速15km/hとゆっくり走るので揺れ対応は難しくありませんが・・・。座席はほぼ満席。中央の赤枠の左側は座席でお客さんが座っていますし、右側はアテンダントさんの定位置。上の出発前に撮った踏切写真はアテンダントさんがホームで案内をしていた時に撮ったのです。

ポジションが正面ですと、ほとんど前が見えません。

眼よりもかなり高い位置にカメラを構えて撮ります。踏切が閉まって九州鉄道記念館駅を出発。乗車前に1日フリー乗車券600円を買いました。往復運賃と同額です。

2005年2月の縦型写真を撮った踏切。

と言ふ理由で、15km/hでゆっくりと終点の関門海峡めかり駅にむかいます。

門司港観光レトロ線 その2 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)