JR東日本は4月3日(水)、JR東日本アプリ・JR EAST Train Infoのサービスを一新することを発表しました。デザインを改めた新アプリは4月10日(水)リリース予定です。

リニューアルの要点は4つ。「デザインの一新」「中国語・韓国語対応」「ヴァル研究所との連携」「MaaSの主要な役割を果たすアプリへ」。

・デザインの一新
今回のリニューアルではルート検索を基本機能とし、ルートを選ぶと運行情報や遅れ具合などが分かるようになっています。日本語版では列車位置情報の確認もよりスムーズになり、逆に外国語版では「ルート検索」「路線図」をシンプルに提供することで分かりやすさを重視する模様です。

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・中国語・韓国語対応
これまでJR EAST Train Infoは英語版のみの提供となっていましたが、今回のリニューアルを機に韓国語、中国語(簡体・繁体)が加わることで4ヵ国語対応となります。

・ヴァル研究所との連携
ヴァル研究所と連携し、日本語版アプリの経路検索エンジンに同社の「駅すぱあと」を採用する予定です。「駅すぱあと」は日本で最初発売された乗り換え案内サービスとして知られており、JR東日本は今後もヴァル研究所とシステム開発・データ連携などを通じたサービス提供について協力していく姿勢を打ち出しています。

・MaaSの主要な役割を果たすアプリへ
JR東日本はMaaS(Mobility as a Service)の構築を目指しており、今後は本アプリでリアルタイムかつシームレスなルート案内を行ったり、予約や決済を一元的に提供することを目指しています。

利用者の多くは鉄道だけでなく徒歩、タクシー、路線バス、バイクシェアなどを利用しているものですが、鉄道は鉄道会社のアプリで券を買い、バス会社で時刻表を調べ、旅館には電話で予約を入れて……とやっていくのは大変なので、なるべく一つのアプリに集約してしまいたいところ。目的地までの路線検索から切符購入、乗車券の発券や沿線の店舗情報まで全部ひっくるめてスマホ一台で済む日が来るのもそう遠くないかもしれませんね。

アプリの利用料金は従来通り無料。対応OSはiOS10.0以上、Android5.0以上。すでにアプリを入れている人は4月10日に最新版にアップデートできるようになります。