JR東日本は4月25日、2019年度の設備投資計画を策定したと発表した。設備投資額は連結で2018年度実績比1,380億円増の7,680億円、単体では2018年度実績比約1,040億円増の6,130億円を計画している。

主な設備投資の内容としては以下の通り

安全対策

駅ホームの安全性向上に向け、山手線では新橋駅・浜松町駅、京浜東北線では川口駅・横浜駅・新橋駅・蕨駅等においてホームドアの使用を開始する。

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大規模地震対策・踏切事故対策などの安全対策を着実に進め、老朽設備の更新や電気設備の強化などを行う。東日本大震災により被災した常磐線の不通区間については2019年度末までの運転再開に向けた工事を引き続き実施。

新技術

地方エリアへGV-E400系電気式気動車車両を投入、バス車両の新造も行う。伊豆エリアへは新たな観光特急列車を新造し、2020年春に投入予定。

線路モニタリングシステム等、技術革新に積極的に取り組み生産性向上や働き方改革を目指す。またMaaSの実現に向けJR東日本アプリによる情報提供の充実を図り、Ringo Pass・観光型MaaSなどの実証実験を進める。

開発計画

相鉄・JR直通線の開業。高輪ゲートウェイ駅の開業に向けた工事、品川駅・渋谷駅・横浜駅・東京駅の大規模ターミナル駅開発、WATERS takeshiba 開発などの大規模複合型まちづくり計画を進める。また、東京2020オリンピック・パラリンピック開催に向け、競技会場周辺駅を中心にエレベータ、トイレ、案内表示などの駅設備の改良を進める。

「ホテルメトロポリタン鎌倉」「JR東日本ホテルメッツ秋葉原」「JR東日本ホテルメッツ東京ベイ新木場」などのホテルを開業し、子育て支援施設の展開や駅ビル・エキナカ店舗のリニューアルを進めて沿線価値の向上を目指す。