トップ画像はJR東日本山田線が盛岡方面から宮古駅に到着した写真です。リアス線の線路を保線員の方々が歩いてきました。

リアス線は、山田線と分かれて県道40号線をまたぎ越えます。右にカーブして山の中に・・・。

長根トンネル(562m)です。勾配標は上り18パーミル。

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長根トンネルを出ると堀割状態。トンネルの手前に駅があります。

宮古駅から1.6kmで山口団地駅。さらにトンネルがいくつも続いているのが見えます。

駅名標。2010年(平成22年)三陸鉄道25年ぶりの新駅として開業。愛称「黒森の鼓動」は、駅の北東2kmほどにある黒森エリア、そこにある黒森神社に源義経が滞在したということに由来するとのことです。分かった様な、分からない様な、鼓動です。むしろ歴史の古い黒森神社の神楽の鼓動じゃないですか?

黒森神社は、深い森というか山を登った場所にあるのでアクセスが大変そうですが、調べたら石段の下に駐車場があるとのことでした。

ホーム。後方に長根トンネルが見えています。山の斜面に住宅が建ち並んでいます。この辺りは宮古駅まで1km程なので徒歩圏内なのです。坂道が多いとは思いますが。

駅を出るとすぐに第一山口トンネル(137m)。この先、田老駅まで、山間部の人家のほとんどないエリアを走ることになります。宮古駅から田老駅までの山間部を通る鉄道、オリジナルは1972年(昭和47年)に国鉄宮古線として開業しています。人のあまり住んでいないエリアなので、1981年(昭和56年)には第1次特定地方交通線として廃止の対象になってしまいました。ソレをこうして三陸鉄道が北リアス線として承継したのです。

新しい跨線橋の向こうに第二山口トンネル(213m)。とにかくトンネルだらけ、という印象でした。周囲はすっかり山の中です。農耕地もありません。

猿峠トンネルは2870m。長いです。航空写真で確認すると、トンネルは全く人の住まない山間部を通っています。辛うじて西側を県道40号線がグニャグニャとカーブしながら走っています。

猿峠トンネルを出ると一の渡駅。山口団地駅から4.6km。トンネルに挟まれています。マジで秘境駅っぽいです。

やっぱし! 牛山隆信さんの秘境駅では81位でした。地図で見ても駅周辺に人家がほとんど見当たらないのです。

さっきの山口団地駅が2010年(平成22年)に新しく作られるまでは、宮古駅の次が駅間6.2kmで、この列車交換可能な秘境駅だったということになります。

では、【私鉄に乗ろう98】三陸鉄道リアス線その25 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)