防潮堤の外に【私鉄に乗ろう98】三陸鉄道リアス線 その37

2020.02.10

トップ画像は三陸鉄道36-R形(R-2)昭和初期をイメージしてデザインされたレトロ車両。全部で3両あります。

駅予告票。十府ヶ浦海岸駅。ここにも更地が広がっているなぁ。

津波でキレイに更地にされた場所に駅が作られたのは、東日本大震災復興事業で整備された米田高台団地の最寄り駅として野田村が駅の建設費を負担した請願駅だからです。米田地区は十府ヶ浦駅の西南600mほどにあります。

駅名標。当初は米田(まいた)駅と仮称されましたが正式に十府ヶ浦海岸駅と命名されました。この場所には、かつて海水浴などのために夏期限定の臨時駅十府ヶ浦駅が営業されていました。ですから駅の愛称も「はまなす香る砂浜」という海水浴場を彷彿とさせるものになりました。駅の場所は、三陸ジオパークのジオサイト十府ヶ浦海岸の南端にあたります。駅所在地は、岩手県九戸郡野田村大字野田第10地割中沼。

新しい駅には久慈工業高校の生徒さんたちが描いた村をPRする絵が飾られています。実物を見た時は、小学生くらいの子供たちが描いたのかな、と思いました。

ホームからも海は見えません。津波の甚大な災害を考えれば仕方ないのは分かりますが・・・。左に登ってゆく国道の上から海を見てください、ということでした。でもなぁ、灰色の世界過ぎませんか?

駅を出ると、そのまま十府ヶ浦トンネル(290m)です。

トンネルを出ても防潮堤で海は見えません。防潮堤の外側に十府ヶ浦が広がります。切り立つ崖の続く三陸海岸には珍しい砂浜が広がっています。

左は国道45号線。右に泉沢川の水門。

リアス線と国道45号線も築堤として防潮堤の役割がります。リアス線下の道路にも開閉式の門があります。

宇部川に大きな水門があります。この水門は震災の前からあるものの感じがしますね。

海岸から内陸に向きを変えて、十府ヶ浦海岸駅から2.3kmで陸中野田駅。島式ホーム1面2線で交換可能駅。

左に塔のあるなかなかりっぱな駅舎。何と駅に道の駅が併設されているという珍しい駅。「駅に道の駅」という日本語が奇妙な感じもします。(笑)

島式ホームの駅舎側に保線車両の駐められている横取装置付の側線があります。

この駅は2002年(平成14年)に東北の駅100選に選定されています。この段階でリアス線は太平洋を背にして内陸に向かっています。右側は山塊がそのまま半島状になっているのでソレを避けて久慈駅方面に向かうのです。

では、【私鉄に乗ろう98】三陸鉄道リアス線その38 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)


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