トップ画像は、東海交通事業からやってきたキハ11-201とおそらく202です。前回、那珂湊駅で列車交換したクリーニング専科のラッピング車両も東海交通事業から来たキハ11-7(東海交通事業時代/旧204)でした。他にキハ11-5(旧123)と11-6(旧203)がひたちなか海浜鉄道で運用されています。東海交通事業から来たまま手付かずの状態で留置されている11-201と11-202は運用中の車両に補修部品を供給するための未入籍車両です。

那珂湊駅舎正面。1998年(平成10年)「歴史と伝統のある駅で開業当時の面影を残す駅」として「関東の駅百選」に選定されています。やはり木造駅舎は良いですね。映画『フラガール』(2006年/平成18年)やCMなどのロケ撮影に使われています。2009年(平成21年)から駅猫として可愛がられた人気者の黒猫「おさむ」が2019年(令和元年)6月に永眠してしまいました。

※2016年6月撮影

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那珂湊駅まで南東に進んだ線路は、このまま直進すると太平洋に当たってしまいます。那珂湊駅の先で90度北東(左)にカーブします。カーブしながら単線に収束してゆきます。

踏切の北(右)側で道路が五叉路になっていて、信号の無い複雑な交差点になっています。そのウチの2本が踏切になっていてかなり複雑です。信号が無い方が利用者が慎重になって安全なのかもしれません。

先で更に北(左)に曲がります。

ようやく真っ直ぐ北東に向かいます。

跨線橋の手前で何かチェックしている人がいますね。鉄道とは関係ないのかな? 何をされているのか分かりません。

勾配の先に駅がある様に見えます。

那珂湊駅から1.4kmで殿山駅。勾配標は水平(L)を示しています。

無人駅なので事務所は閉まっています。改札口が懐かしいですね。

ベンチの屋根は有り難いけど大きさが微妙だなぁ。風があったら雨に濡れちゃいそうです。何とこの屋根付ベンチは、1966年(昭和41年)廃止された茨城交通水浜線(すいひんせん)馬口労町入口停留所からの転用だそうです。茨城交通水浜線は、水戸と那珂湊を結んでいた路面電車です。廃止から50年以上経っています、余程丈夫に作ってあったのですね。

ひたちなか海浜鉄道には古い車両だけではなく、いろいろと面白いものが保存されていますね。

さて、ノンビリと進んで行きます。

【私鉄に乗ろう99】ひたちなか海浜鉄道湊線 その7 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)