東海道新幹線 2021年4月より計測機器を搭載したN700Sの営業運転を開始

2019.08.07

JR東海は8月7日、「軌道状態監視システム」に続き、電気関係の設備の状態を走行中の営業列車で計測する「トロリ線状態監視システム」「ATC信号・軌道回路状態監視システム」についても実用化の目途が立ったため、N700S営業車での計測を行うと発表しました。

資料画像:JR東海プレスリリースより

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軌道状態監視システムは、走行中に計測した軌道の状態をリアルタイムに中央指令等へ送信するシステム。これに関しては2018年6月から新たな計測項目を追加した「軌道状態監視システム」をN700S確認試験車に搭載して走行試験を実施しています。

トロリ線状態監視システムは、走行中にトロリ線の状態(摩耗・高さなど)を計測するシステムのこと。照射光源に太陽光によるノイズを受けにくい赤外線LEDを採用することで安定した計測が可能となりました。

また、トロリ線状態監視装置内にカメラとトロリ線の高さを検出する機器を新設し、トロリ線の高さに応じてカメラのピントを調整、高速走行時でも正確な計測が可能となりました。

資料画像:JR東海プレスリリースより
資料画像:JR東海プレスリリースより

ATC信号・軌道回路状態監視システムは、走行中にレールに流れるATC信号・帰線電流(※)を計測し、取得したデータを定期的に保守部門の現場機関などへ送信するシステムのこと。

異常の予兆を早期に検知し、信号設備や軌道回路に対して必要な処置や保守を速やかに行えるようになります。

※帰線電流……電車からレールを伝って変電所に帰っていく電流のこと。

資料画像:JR東海プレスリリースより

計測機器を搭載するのはN700S営業車の3編成。軌道状態についてはより高頻度に計測を行うため、さらに別の3編成にも軌道状態監視システムを搭載するとのことです。

2021年3月までN700S確認試験車に搭載した計測機器の長期耐久性等を確認したのち、2021年4月より計測機器を搭載したN700Sの営業運転が始まります。

(鉄道チャンネル編集部)


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