2020年7月から走る新幹線N700S、2022年までに40編成_次期軌道状態監視システムを搭載

2019.01.26

JR東海は、2020年7月から走らせる次世代新幹線 N700Sを、2020年に12編成、2021年に14編成、2022年に14編成、合計40編成を導入。車両製作費用や補修部品などで、約2400億円をかける。

次期新幹線車両 N700S は、安全性・安定性の向上、異常時対応力の強化、快適性・利便性の向上、さまざまな編成長で構成できる「標準車両」。

これまでの N700S 確認試験車による走行試験結果をふまえ量産化。2020年7月から営業運転を開始。2020年度からN700系の置き換える。

また、N700S の一部の編成には、次期軌道状態監視システムを搭載。既存のN700Aタイプに N700S の一部機能を追加する改造工事も行う。

N700S 量産車のおもな仕様

(1)安全性・安定性の向上

◆地震時のブレーキ距離短縮
ATCとブレーキシステムを改良し、地震時のブレーキ距離をN700Aタイプから5%短縮。

◆着雪防止対策の強化
台車カバーの形状変更や融雪ヒーター等の着雪防止対策を採用し、列車遅延を低減。

◆状態監視機能の強化
大容量のデータ通信を実現し、これまでより詳細な機器データを車両データ分析センターに集約。これらのデータを用いて、より高精度に各機器のモニタリングを実施し、故障の予兆の段階で調査修繕を行うことで、未然に故障を防止。また、将来の検修作業の省力化にも活用。

(2)異常時対応力の強化

◆バッテリ自走システムの搭載
バッテリ自走システムを高速鉄道で初めて搭載し、自然災害等による長時間停電時においてもお客様の避難が容易な場所まで自力走行が可能に。

◆防犯カメラの増設
N700Aタイプの防犯カメラ設置箇所に加え、客室の天井にもカメラを設置し、車内におけるセキュリティを強化。

◆通話装置の機能強化
緊急時にお客様と乗務員が通話できる装置を、指令所の係員とも通話ができるように改良。また、装置を増やすとともに、わかりやすい客室内に設置、異常時の即応体制を強化。

◆停電時におけるトイレ機能の確保
自然災害等で長時間停電した場合でも一部トイレの使用を可能に。

(3)快適性・利便性の向上

◆フルアクティブ制振制御装置の搭載
より制振性能の高い「フルアクティブ制振制御装置」をグリーン車、先頭車とパンタグラフ搭載号車に搭載することで、乗り心地を向上。

◆モバイル用コンセントの増設
モバイル用コンセントを全座席に設置し、利便性を向上。

(4)ランニングコストの低減

◆消費電力量の削減
走行抵抗を低減した先頭形状(デュアル スプリーム ウィング形)の採用や次世代半導体「SiC素子」の駆動システムへの採用により、消費電力をN700Aタイプから6%削減。

◆検修作業の省力化
パンタグラフやブレーキ装置の摩耗部品を長寿命化し、交換周期を約2倍に延伸することで、検修作業の省力化を実現。


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