スイッチ・バックの駅 富山地鉄全駅探訪15【50代から始めた鉄道趣味】106

2019.09.25

※2019年7月撮影

トップ画像。上市駅に入線する特急アルペン号。上市駅は全ての列車がスイッチ・バックするというちょっと特異な駅です。「何故?」という経緯は後述します。頭端式2面3線のホームです。

上市駅全体は、1972年(昭和47年)に完成した大きな駅ビルです。短時間の駐車場があるのですが場所が分からなかったので県道の反対側のコンビニに駐車。駐車場代として必ず買物をしますが、ペットボトルのお茶を買って車内に置いておくと、時間が経つにつれ常温(以上)になっちゃうのです。それで未開封常温のペットボトルをホテルの部屋の冷蔵庫で冷やすのが日課。

※2019年7月撮影

駅ビルに入ると広々とした空間があって正面が駅です。かつてはスーパーマーケット、食堂街、さらにはボーリング場もあったということですが、現在はアルプス農業協同組合と数軒のテナントのみです。地下に駐輪場(650台!)があります。

※2019年7月撮影

改札口の正面がホーム。ICカード用自動改札が設置されています。常時駅員配置駅です。200円の入場券を買ってホームに出ます。

※2019年7月撮影

この駅もホームの番号が変則的です。一番右(北)の3番線と真ん中の1番線が上り(寺田・電鉄富山方面)、

※2019年7月撮影

一番左(南)の2番線が下り(電鉄黒部・宇奈月温泉方面)となっています。

※2019年7月撮影

2番線下りホーム、1番線と奥の3番線上りホームの並び方が分かる写真です。

※2019年7月撮影

ホームの先の方から3番線に駐まる普通電鉄富山行電車です。ホーム奥の駅ビル、大きいのがよく分かります。

※2019年7月撮影

駅名標。頭端式ホームでスイッチ・バックするので電鉄富山方面(新相ノ木駅)も宇奈月温泉方面(新宮川駅)も同じ方向に書かれています。

※2019年7月撮影

何故、上市駅がこの様になったのかには、やや複雑な歴史があります。

まず上市駅は過去3つ存在しました。最初に設置されたのは立山軽便鉄道時代、現在の上市駅の北400m辺りに作られました。1932年(昭和7年)上市駅〜五百石駅間が廃止となって駅も廃止。

2つ目は、富山電気鉄道が1931年(昭和6年)上市口駅〜上市駅間延伸時に開業した駅。1943年(昭和18年)戦時統合で富山電気鉄道が富山県内の鉄道会社を集めて富山地方鉄道になります。その年、上市口駅〜上市駅間が廃止となり上市駅も廃止。上市口駅が上市駅に改称されます。

現在の上市駅は、富山電気鉄道時代、1931年(昭和6年)富山田地方(とやまでんじがた)駅〜上市駅間開通時に上市口駅として開業したものです。

上記の様に。旧上市口駅(現・上市駅)は、電鉄富山駅方面、宇奈月温泉方面から来る電車が合流して終点の廃止された旧上市駅に行く途中駅だったのです。しかし1943年(昭和18年)に終点の旧上市駅が廃止となり、手前にあった上市口駅が上市駅に改称されて現在に至っているのです。

経緯から言うと同じ平面スイッチ・バックのJR北海道石北本線の遠軽駅や一畑電車の一畑口駅と似ています。

ホームの先から電鉄富山と宇奈月温泉方面を見ています。

※2019年7月撮影

望遠で見ると、2番線(下り)と1番線(上り)の先はシザーズ・クロッシングで、右(北)に行く宇奈月温泉方面と真っ直ぐ(西)に進む電鉄富山方面に別れています。

※2019年7月撮影

もう少し上市駅を見たいので次回に続きます。

(写真・記事/住田至朗)


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