大正末期に植えられた桜の木 富山地鉄全駅探訪60 【50代から始めた鉄道趣味】142
※2019年7月撮影
月岡駅から1.3kmで大庄駅。トップ画像をご覧ください。大正末期に駅舎が創建された時に植えられた立派な桜の木が手前にあります。2006年(平成18年)に新しく建てられた片流れ屋根の端正な駅舎。バリアフリー化もされています。
2005年(平成17年)に残念ながら古い木造駅舎は焼失してしまったのですが、富山地方鉄道さんから貴重な旧駅舎の写真をお借りしました。トップ画像とほぼ同じカメラ位置です。桜が咲いていますね。
屋根の形はハッキリ見えませんが、同期に富山県営鉄道が作った上堀駅、開発駅と似た広い軒と柱が共通です。現在はホームの跡が残っている相対式ホームが現役で写っています。待合室(駅舎?)とホームに立つお客さんも見えます。
※提供:富山地方鉄道
現在の駅舎、待合室内です。クリーンで広い。右手の窓外が駅舎の正面になります。
※2019年7月撮影
ホームに出て、駅名標と南富山駅方面を見ています。地図では真っ直ぐに見えた線路ですが月岡駅との間でこちらから見て左にカーブしています。ホームの先に勾配標があって16.7パーミルで下っています。
※2019年7月撮影
反対の岩峅寺駅方面。雪の多いエリアですから片流れの屋根も急な角度です。
※2019年7月撮影
雪の季節、2018年(平成30年)2月に撮影した駅名標。ホームの雪の深さが分かります。大庄駅は1921年(大正10年)富山県営鉄道の駅として開業しました。上堀駅、開発駅、月岡駅と同期です。かつては相対式ホーム2面2線の駅でした。
※2018年2月撮影
ホームに立っていると水音が聞こえました。不思議に思って、少し南富山側に進むとホームの南側に小さな流れがありました。この少し前のにわか雨で増水しています。右にはかつての相対式ホーム跡が見えます。古いホーム跡に立っている電柱は上の富山地方鉄道さんからお借りしたモノクロ写真に写っているものと同じですね。
※2019年7月撮影
このカットは個人的に好きな1枚。望遠レンズで線路脇に立つ架線柱がキレイに重なっています。
※2019年7月撮影
この2本が、駅ができた大正末期に植えられた桜の木です。駅前でお花見ができますね。
※2019年7月撮影
大庄駅から上滝駅に移動中に見つけました。富山地方鉄道さんによれば大庄第一踏切というそうです。屈折型遮断機です。二段折れ形遮断桿(かん)という腕木が付いています。
※2019年7月撮影
気になったのは使われている遮断機のモーターというか腕木を上下する仕組みが、筆者の見たことが無い複雑な形式だったコトです。腕木に重さがある場合の形式なのかも知れませんが、筆者は初めて見たスタイルです。踏切に詳しい方からのご教示をお待ちします。
※2019年7月撮影
というワケで移動中にも脇見をしています。って、踏切で一時停止している時に気が付いたのですけどね。
冗談はさておき、粛々と次の駅に向かいます。
(写真・記事/住田至朗)