写真:塚本 和也氏・(公財)KEEP協会 ポールラッシュ記念館

「八ヶ岳高原線」という愛称でも知られ、路線内の九つの駅がJR駅標高TOP10に入る”高原鉄道”として名高いJR小海線。

その小海線でアイドル的な扱いを受けていたのが、列車を牽引していた”高原のポニー”ことC56。1972年に通常運用から消えてしまい、現在は小海線沿線で5両だけ静態保存されています。

現在、そのうちの1両、清里駅前に展示されているC56 149号機を再整備し未来へ継承していこうという趣旨のプロジェクトが進行中です。

清里駅前C56メイクアッププロジェクト

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2009年に清里駅前ロータリー再開発事業の一環として、現在の清里駅前の展示場に移送・整備されたC56 149号機ですが、復活から10年も経つとひび割れや剥がれ、錆が目立つようになってきました。

今後の修復が困難になってしまうことを危惧した地域の鉄道ファンや観光振興団体は、北杜市と再整備について協議を行い、北杜市から塗装整備の協力を得ることに成功。北杜市はふるさと納税の活用方法の項目にC56 149の修復をあげています。

清里駅前C56メイクアッププロジェクト実行委員会は、修復塗装・竣工式イベントにあわせ、クラウドファンディングサイト『Ready for』で支援を募っています。C56の修復塗装に参加できる「塗装参加券」などをリターンとして用意しているほか、清里駅〜中込駅往復の小海線の記念貸切列車の運行、特別カレンダーやC56ラベルタッチダウンビールの販売、C56のプロジェクションマッピングを企画しているとのこと。

このクラウドファンディングはAll or nothing方式なので支援が集まらなかった場合は成立しません。2019年9月20日(金)現在の支援総額は1,280,000円、9月30日(月)午後11時までに目標の2,000,000円を達成できるかどうか、注目が集まっています。

鉄道チャンネル編集部