トップ画像は能代駅で列車交換した各駅停車深浦行。大雨でダイヤが乱れているので、たぶんそうだというレベルですが。先頭車両はキハ48 1520.

北能代駅を出て、森の様な風景を進みます。詳しくは分かりませんが秋田杉という雰囲気を感じます。

駅予告票。向能代駅です。

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北能代駅から3.2kmで向能代駅。単式ホームとホームの下に駅舎があります。手前はトイレでしょうね。かつては交換設備があったそうですが、痕跡は見当たりません。冬場に来れば右の夏草が枯れて旧ホーム跡が見えるのかもしれません。

駅名標。1949年(昭和24年)戦後に停留場として開業。1952年(昭和27年)駅に昇格。1984年(昭和59年)簡易委託化。能代市が委託を受け嘱託職員が業務しています。というのは何度かこの駅を通学時間帯に通っていますが学生さんが多いのです。駅の近くに秋田県立能代西高等学校、能代市立東雲中学校、能代市立向能代小学校があります。

ホーム上から見た駅舎です。ホームの階段を降ります。駅舎内には出札窓口(平日のみ7:30~16:30 POS端末で指定券取扱)とベンチの小さな待合室があります。JR東日本による1日平均乗車人員は、2000年(平成12年)には143人/日でしたが、2018年(平成30年)には30人/日まで減少しています。何か理由があるのでしょうか。

向能代駅を出て1kmも行かない所で米代川を渡ります。川の向こう側には能代の市街地が広がっています。

鉄橋から上流方向を見ています。川面に映る一瞬の陽光。橋梁の様に見えているのは水道橋だと思います。米代川は、この先で大きく右(南)に曲がり、五能線東能代駅附近で再び左(北)に曲がって大きく蛇行しています。何と米代川は奥羽本線に沿って下川沿駅附近までいった後、今度は花輪線に沿って兄畑駅近くまで続いています。

※2016年11月撮影

向能代駅から2.2kmで能代駅。大きな跨線橋が手前でホームを結んでいます。

駅の東側に使われていない側線があります。旧3番線へのポイントは撤去されています。

能代と言えば有名な秋田杉の産地。太閤秀吉の築城に切り出され秋田杉が能代港から船で大阪に運ばれたのがその始まりと言われています。秋田杉を積み出した貨物全盛時代の名残か能代駅には広大な構内が広がっています。こちらは踏切から向能代駅方面を見ています。右に見えるキャッスルホテル能代には何度か宿泊しました。

※2016年11月撮影

もう少し能代駅を見ましょう。

晩夏鉄道旅顛末記31【50代から始めた鉄道趣味】177に続きます。

(写真・記事/住田至朗)