※2018年1月撮影

さて、仲ノ町駅周辺でまず困ったのが全く駐車場が無いコトです。駅の両側に大きなヤマサ醤油の本社・工場がありますが道は細く時間貸しの駐車場を含めて全く見当たらないのです。仕方無いので「短時間なので許してください」とハザードランプを点けて仲ノ町駅東側の踏切から駅を撮り始めました。雨が降っているので借りたビニール傘を持って同時にカメラを構えると風が強くてカメラがガクガクと明後日の方向を向いてしまいます。引いた画はそれでもブレていないのですが、

望遠系はブレてしまいマトモに写すことができないので、雨に濡れるのを我慢して傘を畳んで撮影しました。仲ノ町駅ホームと列車交換に使われない側の線路に3000形が駐まっています。奥が銚子駅方面です。

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駅舎の西側に駐車スペースがあってたくさんクルマが駐められていました。空いてるスペースにそぉっと駐車して急いで駅を撮ります。駅舎の西側は銚子電鉄本社です。駅のネーミングライツは「パールショップともえ」さんが支援しています。銚子電鉄のホームページを見たら千葉県成田市に本社を置くパチンコ屋さんです。けっこうな雨降り、風で雨粒がレンズに付いてしまいます。

仲ノ町駅出入口正面。よく見ると雨脚が写っています。木の駅名看板が良いですね。何と銚子遊覧鉄道時代からの木造駅舎です。と言うコトは大正2年(1913年)建造?すごいですねぇ。大切に使われているのです。しかしここまで駅舎がキレイなのは2016年(平成28年)に銚子商業高校の生徒さんたちによるクラウドファンディング活動で集まった募金を使ってリニューアル改修工事が行われたからなのです。

正面に懐かしい改札口があります。時間は11時15分。早朝に三浦半島を出発してもレンタカーを借りたりしているとこんな時間になります。地下鉄丸ノ内線時代のデハ1000形や銚子電鉄の小さな電気機関車デキ3形の写真が飾られています。

右側の古風な出札窓口で硬券入場券を150円で購入します。窓口も1913年(大正2年)のものが使われているのでしょうか。硬券入場券は図柄を選ぶことができます。素晴らしいサービスですが、150円で制作費が賄えるのかちょっと心配になります。他の有人駅、観音駅、笠上黒生駅、犬吠駅、外川駅でも販売されています。

古い駅名標。1913年(大正2年)銚子遊覧鉄道の駅として開業。いったん廃止されましたが、1923年(大正12年)銚子遊覧鉄道時代の施設を流用して銚子鉄道の駅になり営業再開。

駅舎のホーム側に貼ってあるネーミングライツの駅名標。

ホームから駅舎ナメ(映像業界用語で”なめる”は写し込んで撮影すること)で銚子方面です。

こちらは反対の外川方面。

実は、仲ノ町駅入場券を買うと「もれなく仲ノ町車庫が見学」できます。次回は仲ノ町車庫をご覧いただきましょう。雨降りなので写真は多く撮れませんでしたが。

雨の銚子電鉄4【50代から始めた鉄道趣味】182

(写真・記事/住田至朗)