東京2020オリンピック開催まで1年を切ったいま、鉄道会社や運送会社などの旅客・輸送業をはじめ、製造業、サービス業などは、訪日外国人客や海外での自社ブランド認知向上にどう取り組むべきか―――。

JRグループや大手私鉄などとパートナーシップを結ぶインフォキュービック・ジャパンは、グローバルマーケティングのトレンドを体感する見本市「GLOBAL MARKETING WORLD TOKYO 2019」を東京・渋谷で10月15日に開催。

Google・Facebook・Alibaba・LinkedIn・富士通総研などのキーパーソンをはじめ、スペシャルゲストに神田昌典氏も登壇。インバウンドマーケティング、アウトバウンドマーケティングのトレンドとビジョンについて伝えた。

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インフォキュービック・ジャパンは、インバウンド対策、海外営業デジタル支援、海外デジタルマーケティングなどで企業をサポート。現在は、旅行・小売・人材・製造業などの各企業から受注し、英語・中国語・韓国語・タイ語をはじめ多言語ビジネス支援の実績は500社を超える。

そんなインフォキュービック・ジャパンが開いた「GLOBAL MARKETING WORLD TOKYO 2019」には、企業の海外事業部担当者や、海外マーケティング担当者、グローバル戦略を担当する会社役員など、500人を超えるメンバーが参加。

「Facebook・Instagramでインバウンドマーケティングを最適化!」「Googleを使ったアウトバウンドビジネスの成功Tips」「Facebook・Instagramで行う海外コーポレートブランディング」といった講演は、参加者たちで常に満席に。

今回のイベントを主催したインフォキュービック・ジャパンの山岸ロハン代表取締役は、国内企業の海外事業展開のトレンドと、同イベントの感触についてこう語る。

海外各国へむけた事業展開を国内ワンストップへ

「このイベントのインバウンドマーケティングゾーンには、旅行業や小売業など、訪日外国人をターゲットとした海外戦略担当者などが多く来場していた。パートナーを結ぶ鉄道系企業も多く関心を寄せていて、JR各社や大手私鉄、地下鉄などが『海外に観光列車や特急列車、列車で行く観光地などをどうPRするか、どう認知させるか』といった課題の解決にむけてインフォキュービック・ジャパンを選んでくれる」

「たとえば海外むけサイト制作や、訪日外国人向け多言語旅行動画の制作など、国ごとに個別に制作会社に発注するのもたいへん。インフォキュービック・ジャパンであれば、窓口がひとつになり、国内でワンストップで展開できる。そんなメリットで今回のイベントも多くの来場者が集まった」

「そしてアウトバウンドマーケティングゾーンは、海外事業部の担当者などの姿が多かった。いま、多くの日本企業が、海外デジタルマーケティングの現地オフィスをつくるのにジレンマを感じている。欧米に中国と、各地に拠点を置いて現地の人を採用するというとコストもリスクも重なる」

「さらに彼らもクライアントの企業文化を知らないとなかなか思うように行かない。そんな背景から、インフォキュービック・ジャパンの海外営業デジタル支援や海外デジタル広告、SNSマーケティングは、国内で窓口を一本化でき、海外のエージェントなどとも連携して最短距離で課題を解決できる」(山岸ロハン代表)

―――今回の「GLOBAL MARKETING WORLD TOKYO 2019」では、中国むけビジネスのトレンドについても注目が集まった。その講演ひとつが、アリババクラウドインターナショナルジャパン 犬塚智マネージャーによる「アリババが実現する、中国事情を踏まえたビジネスチャンスを逃さないDigital Marketing for China」だ。

中国法規制に対応するICPライセンスなどもコンソール画面からオンラインで

「日本製品の人気がますます高まる中国市場。縮小する日本市場に対して成長の一途をたどる中国市場に狙いを定め、自社ビジネスのインバウンド・アウトバウンド対策をすすめる日本企業が年々増加している」というアリババ犬塚智マネージャーは、自社のアリババクラウドサービスの優位性について説明。

「たとえば、アリババクラウドであれば、中国むけ企業コーポレートサイトや、製品情報サイト、観光情報サイトなどを中国法規制に対応するICPライセンスをクリアして制作できる。時間がかかって面倒なICPライセンスサービスも、クラウドのコンソール画面から対応可能。申請に必要なすべてのステップをオンラインで対応できる」(アリババ犬塚智マネージャー)

またアリババ犬塚智マネージャーは、「中国のサイバーセキュリティについても随時アップデートされ変更もある。その最新情報と対応策支援も提供し、日本のすばらしい商品や技術、文化を世界へ、遅延なく正確に届けられる。また、より多くの訪日観光客を日本各地へと誘客し、インバウンドビジネスの最大化をサポートしたい」とも伝えていた。

―――多言語デジタルマーケティングの最新トレンドをキャッチできた今回の「GLOBAL MARKETING WORLD TOKYO 2019」。インフォキュービック・ジャパン 山岸ロハン代表取締役は、「今後も最新トレンドを共有できる同様のイベントを定期的に重ねていきたい」とも伝えていた。

<インフォキュービック・ジャパン>
https://www.infocubic.co.jp/

tokyochips編集部