トップ画像は三厩駅に停車するキハ40系「五能線色」。島式ホーム1面2線ですが手前の線路は分岐から途中が撤去されているので右の終端部で繋がっているだけです。

今別駅を出ると津軽線は北上せず(したら海に突っ込んでしまいます)三厩湾に突き当たる手前で左(西)に90度カーブします。前面展望には上手く写っていませんでした。急カーブを前面展望の望遠レンズで撮るのは至難なのです。直線に戻ったところでやっと一枚。

今別駅から1.7kmで津軽浜名駅。正面には津軽半島西側中央部の山々がそびえています。実際に津軽半島のほとんどが山地です。

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単式ホームとホームに待合室の簡素な駅です。駅出入口は手前の階段。町は駅の両側、山と海の間に東西に細長く広がっています。駅を中心にした半径500mの円内に183世帯409人が生活しています。(2010年国勢調査)

望遠レンズから広角系に換えると同じホームの印象がこんなに違います。後方の青森駅方面を見ています。大川平駅のホームで列車を待っていたお兄さんがこの駅で降りました。バックパッカー、なかなかシブイ旅人ですね。

帰路で撮った待合室から駅出入口の階段部分。

駅名標。後方に三厩湾が広がっていますが、灰色なのでパッと海という感じはしませんね。1960年(昭和35年)国有鉄道の駅として開業しました。国鉄分割民営化でJR東日本に継承され、2019年(令和元年)6月に三厩駅が直営駅から無人化されたことにともなって管理駅は青森駅になりました。

駅所在地は青森県東津軽郡今別町大字今別字西田。1889年(明治22年)の町村制施行で今別村、浜名村、大川平村、鍋田村が合併して今別村が発足。浜名という地名は、その時に消滅した村名です。その後、1955年(昭和30年)今別村は本木村と合併して今別町になりました。駅の南に浜名というエリアが散在しています。また、北西の海岸辺りも浜名という地域になっています。浜名稲荷神社がある辺りです。1960年(昭和35年)に駅が作られましたが、隣駅が今別なので浜名にしたのでしょうか。

津軽浜名駅を出ると右手(北側)に三厩湾が広がります。見えている陸地は津軽半島の東側、雲で隠れていますが多くの山々が連なっています。

1kmほどにわたって三厩湾が車窓から楽しめます。天気が良かったら素晴らしい眺めなのですが・・・残念。

津軽線は海を離れ左にカーブして南下します。奥にあるのは三厩の市街。三厩駅は町の南東の端に位置しています。

駅予告票と同時に駅も見えました。

次は終点三厩駅です。【非電化路線に乗ろう06】津軽線09 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)