対面してレンズをあわせていくのが面倒。メガネを新調してもなんとなく度が合ってない感じ、なかなか思うようにしっくりこない……。

こうした眼鏡店でのメガネ選び・レンズあわせのわずらわしさから解放してくれる、画期的なツールが誕生した。

その名も「AVA」(Advanced Vision Accuracy)。手がけたのは、あのニコンの精密光学技術と、メガネ分野の世界的メーカー エシロール・インターナショナル(フランス)が合体した、ニコン・エシロール。

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11月13日から国内展開させるこのレンズ選びシステムツール「AVA」、いったいなにがすごいかというと……。

従来の25倍という精細な度数測定と最適フィッティング

レンズ選びシステムツール「AVA」を構成する機器のなかで、2本柱となるのが、ビジョンレフラクタ「VR800」と、フィッティング測定デバイス「Visioffice2」。

なかでも画期的なのが、ビジョンレフラクタVR800。これまで、メガネ店舗でのレンズ選びは、テストレンズをカチャカチャと付け替えながら「C」の表をじーっとみて、自分に合った度数を店員と決めてきた。

ビジョンレフラクタVR800は、店員がテストレンズをカチャカチャと入れ替えるような作業はまったくない。新開発 光学モジュールを搭載し、シームレスにレンズ度数を変化させることができ、テストレンスを交換する代わりに、球面度数・乱視度数・乱視軸を一発で測定できる。

しかも、従来のテストレンズ交換式は、0.25D(ジオプター)ステップの度数刻みだったのに対し、このビジョンレフラクタVR800は0.01D刻みの度数設定を実現。

つまり従来の25倍の正確さで最適なレンズを即座に選べるという画期的なシステムで、ニコンの個別最適化設計が0.01Dステップで「ぼやけ」や「ゆがみ」をコントロールし、自然な見え方を再現してくれる。

これが、「裸眼に最も近い見え心地」をめざしたニコン・エシロールのたどり着いた世界だ。

0.01D刻みで選べる遠近両用レンズも日本初展開

こうした画期的ツールを、ニコン・エシロールがいちはやく開発し、市場展開させる理由は、世界中の人たちの切実な視力事情にある。

老眼人工は世界レベルで増加傾向にあり、2050年には世界全人口の4割、41億人が老眼になるといわれている。また国内に目を向けると、裸眼視力1.0未満の小学生・中学生・高校生の数は増加するばかりで、毎年のように過去最高を更新している。

またスマホをはじめとする「手元を中心とした生活」が増え、室内で過ごす時間が長くなり、さらに長寿化がすすみ、近視と老眼の数は急激に増加すると予測されている。

そこでニコン・エシロールは、最適で正確な度数と、ジャストフィットするメガネをめざし、このレンズ選びシステムツール「AVA」を開発。

前述のビジョンレフラクタVR800とあわせての活用を想定したフィッティング測定デバイス「Visioffice2」は、フィッティングパラメータを測定する独自方式を採用し、H3Dによる自然で最適なオーダーメイドフィッティングを実現させるツールとして登場させた。

11月13日から国内販売される「AVA」。その2日前の11月11日、都内で行われた発表会には、ニコン・エシロール 二コラ・バルビエ CEO 代表取締役社長をはじめ、ニコンメガネ 加藤宏太郎 取締役社長(ニコン・エシロール エデュケーション プロ・サービス本部長)、ニコン・エシロール マーケティング・事業開発本部 廣瀬豪保 本部長らが登壇。

同社は「オーダーメイドのメガネにプラス1万円ほどのコストで、このAVAによる正確で適切なレンズ選びが実現できる。0.01ジオプター刻みで遠近両用レンズも日本初投入。愛知の国内工場でオーダーメイド・メイドインジャパンにこだわったメガネをつくっていく」とも話していた。

tokyochips編集部