終端駅が好きなのは終端部があるからです

というか、終着駅に着くとついつい終端部を確認したくなります。疑り深い性格だから、ではなくてタダの好奇心です。Curiosity killed the cat.と英語の時間に習いましたが、筆者は豚なので大丈夫です。

過日、横須賀線の久里浜駅に行きました。とりあえずホームの終端側に行ってみました。線路は続いています。

ズームしてしてみます。線路は1本に収束して続いている様です。

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久里浜駅の跨線橋からも見てみました。線路は右の方に消えています。

この日は京急のイベントに行ったのですが、京急久里浜駅で臨時列車のチケットを買った後、1時間近く時間が余ったのでJR久里浜駅方面に戻って終端部の探索をすることにしました。線路脇の駐車場から久里浜駅方向を見ます。終端部方面は草が伸びていて見えません。

終端部の方に歩いて行くと、八幡第1踏切という大きな踏切がありました。踏切から久里浜駅方面を見ます。

踏切から終端部方向を見ます。架線はありますし線路は錆びていません。定期的に車両が通過している様です。よーく見ると左側に乗降用の台が見えます。

線路の右側、住宅街のなかに線路に平行する道があったので辿ってゆくと、また踏切がありました。八幡第2踏切です。24キロ364メートルは大船で東海道本線から分岐する起点からの距離です。久里浜駅が23キロ900メートルなので、ここまで464mですね。

踏切から久里浜駅方向を見ると直前まで線路は錆びていません。運転士さんが乗降する台もあります。たぶん列車はここまで入って来るのでしょう。

ちょっとアップにしてみると線路の状態が分かります。横須賀線は逗子以南は最長11両編成です。E217系電車は1両20mなので220mとして、この辺りからだと十分に駅から線路が収束した単線部分に収まります。八幡第1踏切から見えた乗降用の台のところまでですと4両編成用かもしれません。

終端部方面、架線は延びていますが明らかに線路は錆びています。

住宅街を歩いてゆくと架線が終わっている場所がありました。八幡第2踏切から50m程です。

その先は道路が横切っていました。終端部の先はゴミ捨て場。

ゴミ捨て場の横から覗いてみると、架線終端部はハッキリ分かりますが、線路は草に覆われていて何処まで来ているのか分かりません。

草避けのシートが敷かれています。JR東日本は除草剤散布を禁じているのです。右住宅の向こうに京急の高架があって架線柱が見えます。

終端部すぐ横の家で洗濯を干している女性がいたので「ここまで電車来るコトって、ありますか?」と尋ねてみました。「全く来ないですよ〜」とのお返事でした。

帰宅して調べてみると、この終端部とは別に久里浜駅の手前から分岐して久里浜港まで延びる線路がかつては存在した様です。

終端部が分かって満足しました。終端部近くには長安寺という大きなお寺があって、薬師如来と不動尊酉年の開帳をしていましたが京急久里浜駅に戻る時間も近づいてきたので参拝は諦めました。

(写真・記事/住田至朗)