トップ画像は、お馴染み京急1000形電車。2016年度に製造された16次車4両編成。翌年の17次車からアルミ5次車(2006年/平成18年)以来11年ぶりの全面塗装になります。16次車はコスト・メンテナンスで有利なカラーフィルム貼付。

梅屋敷駅を出ると浦賀方面下り線は高架をさらに登ってゆきます。登りきると少し左にカーブします。最上階の3階ホームは、島式ホーム1面ですが切り欠きホームも含めて3線あります。。品川駅側は普通に島式ホーム1面2線の様です。3番線の先、浦賀駅方面に切り欠きホームの2番線がありました。

京急蒲田駅は複雑なので構内にあった案内図をご覧ください。最上階3階ホームの右から奥の3番ホームに入ってきて、先の2番線から出て行く回送列車を見送ったのです。残念ながら羽田空港線の分岐した線路は描かれていません。

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3階ホーム、右の3番線側に着きました。左は空港線が分岐する1番ホーム。

エスカレーターで2階ホームに降ります。右が6番、先に切り欠きの5番線があります。左はやはり空港線の分岐のある4番線。快特印旛日本医大行が発車します。

2階ホームに降りました。

人が多いので3階ホームの品川駅側に戻りました。

ホームの端から品川駅方面を見ています。この先で高架線は下って梅屋敷駅です。

今度は同じ3階ホームの空港線分岐を見に行きました。この部分はポイントのバラスト軌道で、フローティング・ラダー軌道に切り替わる部分も見えます。

2階ホームにまた降りて来ました。

各駅の【駅ぶら】は上り線で各駅に下車します。上り品川行普通電車は切り欠きホームの5番線です。これは望遠レンズなので近く見えます。

実際はカナリ距離があって発車時間が迫っている場合はちょっと焦ります。

駅名標。1901年(明治34年)京浜電気鉄道蒲田駅として開業。旧国鉄東海道本線蒲田駅が開業するのは、3年後の1904年(明治37年)です。1925年(大正14年)京浜蒲田駅に改称。1987年(昭和62年)現在の京急蒲田駅に改称されました。

2001年(平成13年)高架化、駅舎建て替え工事が始まりました。1日約4万人(現在は約6.4万人)を越える利用者が乗降する巨大な駅を運用しながらの難工事です。

しかし、運行本数の増加する空港線と元々運行本数の多い本線を3線でさばくには無理があった上に、都内でも有数の混雑道路、環状八号線(都道311号線)と第一京浜に踏切があって慢性的な交通渋滞を引き起こしていました。

これらの問題解決のために、本線の平和島~六郷土手間4.7kmと京急蒲田~大鳥居間の空港線1.3kmの連続立体交差化とそれに合わせた京急蒲田駅舎の建て替えが実施されたのです。

この事業が完成したのは2017年(平成29年)3月。実に16年もの歳月をかけた巨大プロジェクトだったのです。この高架事業はグッドデザイン賞を受賞しました。京急さんのホームページによれば、これによって京急蒲田駅付近の踏切28箇所がなくなり道路渋滞が多いに緩和されたのです。

しかし、切り欠きホームによる緩急接続を含め空港線と本線、さらに相互乗入れする各社線との乗り降り、乗り換えがひじょうに複雑なコトになっています。

改札口の頭上には巨大な案内掲示があって利用者のガイダンスになっています。

さて、次回は京急蒲田駅を出て周囲を散歩して見ましょう。【駅ぶら03】京浜急行19 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)