小田急ロマンスカー 30000形EXEがリニューアルされてEXEαになってお披露目
2017年3月からの営業運転開始を予定している「特急ロマンスカー30000形EXE」のリニューアル車両「30000形EXEα」が小田急電鉄唐木田車両区で報道陣に公開された。
まだ一部が改修中のため最終的な仕様ではありません、という小田急電鉄運転車両部の野中課長の挨拶でお披露目が始まった。
正面には「ROMANCECAR EXEα」。
生憎の快晴でピカピカの車両を美しく撮影するのが難しい。特に撮影できる場所が逆光だった。(トップ画像参照)
参考までに順光のカットをご覧いただくが残念ながら車両の前に不要なものが写ってしまった。
こちらは陽光が陰った隙に撮った1枚。ガラス面が多いので空に浮かぶ雲が分かる。
これで外観の雰囲気はだいたい分かっていただけただろうか。ちなみに1996年(平成8年)にオリジナルの30000形EXEが登場した時も先頭車両は非貫通型だったが、10両を4両・6両の固定編成に分けて運行するために6号車と7号車は運転室と貫通扉が有り非貫通型よりも緩い傾斜になっていた。その部分はリニューアルされても共通だ。
今回のリニューアルはむしろ車内がメイン。まずは天井が木目調で間接・直接照明が組み合わされている。
訪日外国人旅行者など大きな荷物を持った利用者のために新たに荷物収納スペースが設けられた。
またオリジナル30000形の登場時から観光客だけではないビジネス客への対応もテーマだったが、シートなど座り心地や形状はそのままのポリシーを受け継いでいる。
そして今回のリニューアルで最も変化したのがトイレである。※まだ改修中なので足下にテープなどがあります。
スイッチでドアを開けると・・・広い!ウォシュレットも装備された。
列車のトイレでは十分以上の広さ。
さらに1996年に登場したオリジナル30000形は小田急の特急車両で初のVVVFインバータ制御を採用していたが、今回のリニューアルではそれがさらに進化した。特急車両としてやはり初めてのフルSIC採用VVVFが採用された。また環境に配慮し、主電動機を全密閉式にしている。
この「EXEα」、2017年2月12日(日)にはファミリー100組を招待しての試乗会が予定されている。実際に全密閉されたモーターの走行音を聞いてみたいものだ。