能見台駅改札口。駅前は広場・ロータリーになっています。

駅前のロータリーから。

駅前は広いです。京浜急行バスが停まっていました。

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当初は駅名の元になった江戸時代から知られた景勝地「能見堂跡」を訪ねようかと考えていましたが、地図で調べたら金沢文庫駅から徒歩20分以上、しかも大半が山道の「六国峠ハイキングコース」ということなので、今回は残念ながら諦めました。地蔵堂の跡で明(中国の「みん」です)からの渡来僧・心越禅師が漢詩に詠んだ眺望が金沢八景の由来と言われる、という有名な眺めを一目見たかったので行きたかったのですが、歩き回っていささか足が痛かったのです。ふだんの運動不足がこーいうトコロにでてしまうのです。やれやれ。

駅前広場の横、バス停を通り過ぎると京急線と並走している国道16号線横須賀道路を渡る歩道橋があります。

歩道橋に行って北側を見ています。左に能見台駅。奥は品川方面になります。

こちらは反対側。駅前の道路が少し複雑なんですが、右側で国道に降りてきます。左は歩道橋が地上に降りています。道路の先は、横須賀・三浦半島になります。

その国道に降りて行く道路から京急線を見下ろすことができました。駅のホームの上です。

駅前交差点。能見台駅前交差点第一、手前に進むと国道16号に降りるスロープになります。その辺りに能見台駅前交差点第二があります。

上の交差点を京急線と並行する北側には飲食店などが並んでいました。能見台駅は右側になります。

何だか能見台駅は【駅ぶら】が不完全燃焼のまま、という感じがしますが。まぁ、タマには不調な時もあると潔く諦めて次の駅に向かう事にします。バイオリズムとは言いませんが、どこかしら調子の出ないタイミングとか風向きなどがあることは確かですから。

能見台駅を出発。一応は定義的にはこの先から三浦半島に足を踏み入れることになります。山がちで平地の少ない半島のデコボコの中を京急線は浦賀駅を目指します。金沢文庫駅には車両基地があります。金沢文庫駅は島式ホーム2面4線です。不思議なのは普通(各駅停車)浦賀行ですが内側の2番線に入ったのです。

金沢文庫駅から浦賀駅側には12両編成に対応できる駅がないのでこの駅で車両の増解結が行われます。流石に12両編成対応ホームは長いです。

金沢文庫駅の南側は金沢八景駅まで京急線唯一の複々線区間です。この先の線路と架線の複雑さには溜め息がでちゃいます。スゴイですよねぇ、コレをコントロールしている人間がいるのです。いったいいくつのシーサス・クロッシングがあることやら。

内容的にイマイチな能見台駅【駅ぶら】でしたが「元気だして行きましょう」。

コレはCMのコピーライトでは筆者が最も好きな一つです。エーザイさんのキャッチでしたが最近使われないので寂しいです。

※追記

鎌倉でお生まれになりシンガポールに長くお住まいになった後、90年代から能見台にお住まいという読者の古野様から能見台駅に関する情報をいただきました。

能見台駅、開業時は谷津坂駅でした。当時は駅周囲に人家は少なく、大日本兵器産業富岡工場の従業員が多く利用していました。終戦前は約1万人が利用したと言います。戦後は宅地開発で利用者が増えました。

以下は、古野様からのメールで教えていただきました。能見台駅の東南に、かの野口英世が明治32年(1899年)から勤務した横浜港検疫所が「旧細菌検査室」として復元されています。(神奈川県横浜市金沢区長浜122 入場無料)

また「旧細菌検査室」の道を挟んだ向かいには甲子園での活躍で知られる横浜高校野球部の長浜グラウンドがあります。

能見台駅をもう一度訪ねてみたくなりました。古野様ありがとうございました。2020年6月19日 住田

【駅ぶら03】京浜急行69 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)