2019年、先頭車のロゴデザインが「伊豆急」から「黒船電車」に変わり、ボックス席にコンセントやUSBポートが設置された

伊豆急行は2020年4月1日(水)から6月30日(火)まで開催される「静岡デスティネーションキャンペーンアフターキャンペーン」にあわせ、昨年の静岡DC同様リゾート21黒船電車に「ロイヤルボックス」(サロ2182号)を連結して運行すると発表しました。

「黒船電車」は伊豆急行2100系電車(愛称:リゾート21)を黒色に塗装し、下田に来航した「黒船」に見立てた電車。初代黒船電車は2014(平成16)年の下田開港150周年にあわせて運行を開始し、2年後に引退。その後「リゾート21」4次車が塗装を変更し「2代目黒船電車」として活躍しています。

普段は全車自由席の普通列車(7両編成)として熱海~伊豆急下田間を運転しているため、乗車券だけで乗ることができます。窓を向いた海側の座席配置や大型の窓、展望席など、事前知識なしでこの豪華な外装・内装を見ると観光列車としか思えませんので、初見の人がビックリするポイントですね。

ADVERTISEMENT

「ロイヤルボックス」はリゾート21が特急「リゾート踊り子」運用に就く際に、グリーン車として連結されていた車両です。ただ座り心地が良いだけでなく、伊豆急行線の長いトンネルを通る際に、天井の光ファイバーを使って星空のイルミネーションを映す演出を行います。

キャンペーン期間中はこのグリーン車相当の車両にも乗車券だけで乗れる 画像:伊豆急行

このロイヤルボックス、「THE ROYAL EXPRESS」の登場とそれに伴う車両運用上の都合により「リゾート踊り子」の設定がなくなったため、少々レアな列車になっています。伊豆急行の担当者にお話を伺ったところ、「地元の方以外は、不定期で連結されるロイヤルボックスに乗車する機会はほぼないと思いますので、この期間にぜひご乗車いただいて、観光列車の先駆けであるリゾート21を堪能していただきたい」と来る静岡アフターDCに向けて自信たっぷりの返事をいただきました。

キャンペーン期間中(4/1~6/30)、黒船電車はロイヤルボックスを連結した普通電車として熱海駅~伊豆急下田駅間を運行します。4月1日以降の運行情報は伊豆急行のホームページに掲載されています。

鉄道チャンネル編集部