南海の観光列車「天空」、2026年3月に定期運行を終了
南海電鉄は24日、観光列車「天空」の定期運行を2026年3月20日をもって終了すると発表しました。今後は旅行会社のツアーなどで使用する団体専用列車として、当面の間、不定期で運行を継続する方針です。
天空は高野山へ向かう道中、車内を吹き抜ける森の冷気や鳥の声などを五感で感じ、日常を忘れる時間を楽しんでもらうことを目的として誕生した列車です。
車両は2200系を改造した2両編成。紀の川や不動谷川が織りなす険しい山間の風景を見渡せる「ワンビュー座席」や、グループ向けの「コンパートメント座席」、外の空気を取り込める「展望デッキスペース」などを備え、乗客を楽しませてきました。
2009年7月に定期運行を開始して以来、国内外から多くの観光客が利用し、2025年8月末時点での累計乗客数は約43万人にのぼります。
2025年度末には新たな観光列車が登場
「天空」に代わる新たな観光列車は、2025年度末の運行開始を目指して準備が進められています。こちらは難波駅と極楽橋駅を結び、2000系車両を改造した4両編成で運行される予定です。
【参考】
「天空」に代わる新観光列車は2025年度末に運行開始 名称は3案から一般投票で決定! 8/15まで受付(南海電鉄)
https://tetsudo-ch.com/13008478.html
新しい列車では、アテンダントによるきめ細やかなサービスや食事の提供などを計画しており、「乗車そのものが特別な体験となる」ような、高級感あふれる上質な空間を目指すとのことです 。
多くの人々の思い出を乗せて走り続けた「天空」。そのラストランと、新たに登場する後継列車に、大きな注目が集まります。
(画像:PIXTA)
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