明知鉄道明知線
明知鉄道明知線の歴史、1934年(昭和9年)に開業。25kmの線区で二つの峠を越える急勾配と急カーブの連続する山岳路線だ。旧国鉄の特定地方交通線を第三セクター転換した路線。

転換後に新設された飯沼駅と野志駅が今回のテーマ。普通鉄道としては急勾配に有る駅として日本で1位と2位なのだ。

1位の飯沼駅は1991年(平成3年)の開業だが、本来は駅設置が認められていない33‰(パーミル=1000m進んで33mの高低差)の急勾配に駅がある。そのため開業に当たっては当時の運輸省による安全確認テストが何度も行われた上で特別に認可された。車両からの前面展望では急勾配はやや分かり難いかもしれない。
飯沼駅

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駅名標と駅舎の角度がずれているのが分かる。どっちが垂直なのか・・・。
飯沼駅

急勾配にある駅の第2位は野志駅。1994年(平成6年)開業。こちらは30‰で京阪電鉄京津線大谷駅と列んでいる。
野志駅

駅名標と駅柵との角度がずれていて、こちらの方がホームの傾斜が視覚的に分かり易い。
野志駅

いずれにしてもベビーカーや車椅子など、しっかり支えていないと転がってしまいそうで要注意だ。

明知鉄道の運行自体は急勾配と急カーブ、それに路盤の老朽化などもあって急行「大正ロマン号」と各駅停車が恵那〜明智間に要する時間に差異はあまり無い。
明知鉄道大正ロマン号

しかし、長閑な風景の中をゆっくりと走る気動車に揺られると心身共にリラックスする。都会の混雑した電車で疲れた心を癒すには、明知鉄道、オススメしたい。
明知鉄道明知線

※写真は全て筆者撮影です。