西武線アプリ画面イメージ 画像:西武鉄道

西武鉄道は3月27日(金)、「西武線アプリ」のアップデート版を公開しました。

西武線アプリは利用者の利便性・満足度向上を目的として2018年3月26日から配信されているスマートフォンアプリです。自分が乗りたい電車の位置をリアルタイムに把握する「列車走行位置」参照機能を備えており、時刻表・運賃の確認なども気軽に行えます。西武鉄道によれば、2020年2月時点のDL数は累計30万越え。西武線ユーザーではない記者もラッピング車両の現在地をチェックするためにDLしています。

そんな西武線アプリですが、今回のアップデートでは西武線ユーザーに嬉しい機能が多数追加されています。

ベビーカースペースなどの車内設備が一目で分かる

トイレや車いすスペースが何号車にあるか一目で確認できる

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今回追加された機能の目玉はこれ。乗りたい電車の車内設備が一目で分かる機能。

列車走行位置情報から乗りたい電車のアイコンをタップすると、「弱冷房車」「ドア数」「優先席の場所」「車いす・ベビーカースペース」などが把握できるようになりました。特急列車や40000系では「トイレ」「パウダールーム」「AED」などの設備も表示されています。西武鉄道によれば、鉄道アプリにおいて全路線を対象とした車内設備の表示は鉄道業界初とのこと。(もちろん他社線の車両は除きます)。

このアップデートは昨年行われた横瀬の車両基地一般公開イベントで西武線アプリのアンケートを実施した際に「お身体に障がいをお持ちのお客さまから車内設備の情報をわかるようにしてほしいとの要望があった」(西武鉄道広報担当者)ため、これに応じる形で実装されました。

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また「自宅や駅に向かう途中で電車の発車時刻を確認したい」という利用者向けに、ホーム画面の発車標の表示列車本数も増えています。細かいところでは「列車走行位置」などの画面を表示している時に30秒ごとに画面を自動更新するなど、常に最新の情報が得られるような変更が加わりました。バックグラウンドでは通信量やBATTの消費を抑えるため情報更新は行われませんし、もちろん自動更新を行わないように設定することも可能です。

確認できる本数が増えました

なぜ列車番号まで表示されるの? 西武鉄道に聞いてみた

西武線アプリのアップデートはSNSでもちょっとした話題になり、列車番号なども表示される点に注目が集まりました。重度の鉄道ファンでもない限り、電車に乗る際にその辺りの情報まで気にすることはありません。

「どうしてこんな情報まで載せるようになったんですか?」とお尋ねしたところ、実はこれも横瀬車両基地イベントのアンケートで多くの要望が寄せられたためだそうです。列車番号、意外と需要があるのかも……?

とはいえ単にファンの意向を汲んだだけではありません。「駅係員がお客さまのご案内をする際に列車番号がわかることで、ご案内をよりスムーズに、そして正確にできるようになることで、サービス向上につなげたい」という考えもあるそうです。駅係員も西武線アプリを見る、というのはちょっと意外な発見でした。

普段使いするユーザーだけではなく鉄道ファン向けにも面白い機能が実装された西武線アプリ、今後のアップデートの方向性がますます楽しみになってきました。

鉄道チャンネル編集部