文部科学省が臨時休校期間の子供たちに向けた学習支援コンテンツポータルサイト「子供の学び応援サイト」の「子供の読書キャンペーン~きみの一冊をさがそう」に光文社新書『バッタを倒しにアフリカへ』(前野ウルド浩太郎・著)が紹介されました。ノーベル物理学賞受賞者・現東京大学宇宙線研究所所長の梶田隆章さんの推薦本としての登場です。

本の内容を少し紹介すると・・・。

バッタの群れは海岸沿いを飛翔し続けていた。夕方、日の光に赤みが増した頃、風向きが変わり、大群が進路を変え、低空飛行で真正面から我々に向かって飛んできた。大群の渦の中に車もろとも巻き込まれる。翅音は悲鳴のように重苦しく大気を振るわせ、耳元を不気味な轟音がかすめていく。このときを待っていた。群れの暴走を食い止めるため、今こそ秘密兵器を繰り出すときだ。さっそうと作業着を脱ぎ捨て、緑色の全身タイツに着替え、大群の前に躍り出る。「さぁ、むさぼり喰うがよい」。

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どう? 続きが読みたくなっちゃいますねぇ。

著者の前野 ウルド 浩太郎博士は、昆虫学者(通称:バッタ博士)。1980年、秋田県生まれ。国立研究開発法人国際農林水産業研究センター研究員。神戸大学大学院自然科学研究科博士課程修了。農学博士。京都大学白眉センター特定助教を経て、現職。アフリカで大発生し、農作物を食い荒らすサバクトビバッタの防除技術の開発に従事。モーリタニアでの研究活動が認められ、現地のミドルネーム「ウルド(○○の子孫の意)」を授かる。著書に、第4回いける本大賞を受賞した『孤独なバッタが群れるとき――サバクトビバッタの相変異と大発生』(東海大学出版部)がある。『バッタを倒しにアフリカへ』は累計20万部を突破し、第71回毎日出版文化賞特別賞、新書大賞(2018年)、第6回ブクログ大賞エッセイ・ノンフィクション部門大賞などを受賞しました。

 

この本が、子供たちでも読めるスタイルで同じ光文社から5月18日(月)刊行されます。タイトルは『ウルド昆虫記 バッタを倒しにアフリカへ』。この本は新書版に新エピソードが追加されています。小学校3年生以上で習う漢字には総ルビ、オールカラーの児童書版になっています(A5判、予価1,980円)。

こんなオモシロイ本を大人たちに独占させるのはもったいない!

子供たちにアフリカの自然や大量に発生するサバクトビバッタの謎への好奇心を巻き起こします。コロナ・ウィルスで下を向きがちな子供たちの目をアフリカの青い空に!