※2009年9月撮影

2009年(平成21年)9月、青春18きっぷの鉄道旅vol.2の続きです。乗ったキハ40系を並べます。トップ画像は八戸駅から久慈駅まで乗車した八戸線のキハ40-552、連結されている車番は不明。覆面をかぶっているのは機関換装されたタイプでしたっけ。このキハ40-552は、2014年(平成26年)「越乃Shu*Kura」に改造されました。だから今も現役ですね。

さて青春18きっぷの鉄道旅vol.2は会津若松駅まで只見線で移動して宿泊。次の日、磐越西線のキハ40系で新津駅まで移動。ここで羽越本線に乗り換えて新発田駅までは当時最新のJR東日本キハE120-7に乗りました。この車両は2020年3月に只見線で運行されるために新津運輸区から郡山総合車両センターに転属されました。カラーリングも東北地域本社色に変更されたと思います。まだ実車を見ていませんが、乗降ドアが黄色いんですよね。

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※2009年9月撮影

新発田駅からは、羽越本線を乗り継ぎます。電車で村上駅。

※2009年9月撮影

羽越本線、新津駅~村上駅間は直流1500Vですが、村上駅(と間島駅間にデッドセクション)から秋田駅までは交流区間なのです。JR東日本新潟支社は交直流の近郊型電車を保有していないので気動車が運用されています。ここから酒田駅まで酒田駅側先頭がキハ47-513です。

※2009年9月撮影

村上駅側は、キハ47-1514。

※2009年9月撮影

2両編成で酒田駅に向かいます。羽越本線のこの区間、車窓の日本海が最高の眺めなんです。ちなみにこの時に乗ったキハ47-513とキハ47-1514は、2020年4月廃車後ミャンマーに譲渡されるために新潟港に陸送されました。

※2009年9月撮影

酒田駅から秋田駅、奥羽本線に乗り換えて東能代駅、さらに五能線に乗り換えて友人の住んでいる能代駅まで行って宿泊。友人と一献した翌朝、五能線で東能代駅まで戻りました。

※2009年9月撮影

この区間を往復しているのがキハ40-553とキハ40(車番不明)の2両編成。五能線色です。

※2009年9月撮影

東能代駅から電化されている奥羽本線は701系電車で青森駅。当時は東北新幹線以前なので東北本線で野辺地駅、大湊線で下北駅、バスで恐山を訪ねてその日は八戸駅まで行って宿泊。翌日、八戸駅から八戸線で久慈駅まで行きました。その時に乗ったのがキハ40-563盛岡色。

御存知の様に八戸線は、2018年(平成30年)のダイヤ改正で全てのキハ40系が新しいキハE130系500番台18両に置き換えられました。このキハ40-563も2017年(平成29年)12月に廃車されています。

※2009年9月撮影

久慈駅に着いて、キハ40-563盛岡色の八戸駅側に連結されていたキハ40-559盛岡色。この車両も2015-2016年にミャンマー国鉄に譲渡されています。

※2009年9月撮影

久慈駅から三陸鉄道北リアス線~JR山田線~三陸鉄道南リアス線を直通する列車で盛駅まで3時間49分かかりました。当時、北リアス線からJR山田線乗り継ぎで南リアス線で盛まで行く場合、北部分の運賃1900円が950円に、南部分の1050円が530円に割り引かれました。ほぼ半額50%オフです。2019年3月にJR山田線部分が復旧されリアス線に組み込まれ、第三セクター鉄道最長の163.0kmのリアス線になりました。筆者は2019年4月に盛駅から直通で久慈駅まで一気に乗りましたが、三陸鉄道の方と雑談で昔の半額割引を言ったら「今は全部三陸鉄道なので割引は無くなりました」と笑っておられました。

写真は、2019年4月宮古駅に停車する盛発久慈行三陸鉄道リアス線。

※2019年4月撮影

東日本大震災以前なので大船渡線に乗り換えて気仙沼駅、気仙沼駅から気仙沼線で前谷地駅に向かいました。その時に乗ったのがキハ48-538、東北地域本社色でした。

※2009年9月撮影

連結されていたのはキハ48-1535。気仙沼線は小牛田行ですが筆者は前谷地駅で石巻線に乗り換えて石巻駅に行きます。

※2009年9月撮影

前谷地駅、駅舎正面。2009年当時は有人駅でした。

※2009年9月撮影

石巻線に乗り換えます。手前はキハ48-503。この車両は2013年(平成25年)から「石巻線マンガッタンライナー」のラッピングで2015年(平成27年)まで石巻線で運用された後、小牛田運輸区から新津運輸区に転属。新潟色に塗り替えられて新潟地区で活躍しましたが、2019年9月に廃車されました。

※2009年9月撮影

連結されていたのはキハ48-1513。石巻線の女川行でした。この車両も「石巻線マンガッタンライナー」のラッピングで活躍した後、キハ48-503と一緒に小牛田運輸区から新津運輸区に転属。新潟色に塗り替えられて新潟地区で活躍しましたが、2019年9月に廃車されました。

※2009年9月撮影

2009年の石巻駅、電化されている仙石線ホーム。

※2009年9月撮影

この日は悪夢の様に鉄道移動したのです。仙台駅から東北本線で黒磯まで行きました。八戸駅7:12発の八戸線、北リアス線、山田線、南リアス線、大船渡線、気仙沼線、石巻線、仙石線、東北本線と乗り継いで15時間19分かかって黒磯着が22:31。乗車時間は13時間22分で597.7kmを移動、その内359.5kmが非電化路線でした。10年前、元気だったんですね。還暦を過ぎた現在、同じことはとてもできません。

ちなみにこの日に乗ったのは以下です。距離は営業キロです。

・八戸線       八戸  - 久慈 64.9km

・三陸鉄道北リアス線 久慈  - 宮古 71.0km

・山田線       宮古  - 釜石 55.4km

・三陸鉄道南リアス線 釜石  - 盛 36.6km

・大船渡線      盛   - 気仙沼 43.7km

・気仙沼線      気仙沼 - 前谷地 72.8km

・石巻線       前谷地 - 石巻 15.1km

・仙石線       石巻  - 仙台 49.7km

・東北本線      仙台  - 黒磯 188.5km

では、このままキハ40系のコレクションを続けます。

※昨日アップしたコラムの連番 誤って243を244としていました 今日が正しくは244です

(写真・記事/住田至朗)