新しくて立派なのに駅に売店がありません【50代から始めた鉄道趣味】348
※2014年8月撮影
青春18きっぷ鉄道旅vol.12の仕上げは、未乗の水郡線常陸太田支線です。
元来は、1897年(明治30年)に太田鉄道が水戸から常陸太田まで鉄道を敷いたことが始まりです。1918年(大正7年)瓜連方面が延伸され、やがては郡山方面に延びていったのです。
その様な歴史があるから、上菅谷駅から直進しているのが常陸太田支線なのです。
※2014年8月撮影
上菅谷駅から2.5km、南酒出駅。ピントが手前にきちゃって、ヘンテコな写真ですみません。
※2014年8月撮影
駅名標。1935年(昭和10年)国有鉄道の常陸酒出駅として開業。1941年(昭和16年)営業休止。1953年(昭和28年)南酒出駅に改称して営業再開。
※2014年8月撮影
南酒出駅から1.1kmで額田駅。駅所在地が面白い、茨城県那珂市額田南郷までは普通ですが、字(あざ)が天神小屋。
※2014年8月撮影
1897年(明治30年)太田鉄道の駅として開業。水戸鉄道を経て1927年(昭和2年)国有化。1970年(昭和45年)までは有人駅でした。その時代の駅舎は解体されてシンプルな待合室が作られています。
※2014年8月撮影
久慈川を渡ります。アユ釣りをする清流の雰囲気ではありません。
※2014年8月撮影
額田駅から3.1kmで河合駅。
※2014年8月撮影
駅名標。この駅も太田鉄道時代、1899年(明治32年)の開業。その後の経緯は同様です。周囲は米作地帯が広がっていました。
※2014年8月撮影
河合駅から1.5kmで谷河原(やがわら)駅。
※2014年8月撮影
1935年(昭和10年)国有鉄道の佐竹駅として開業。1941年(昭和16年)に営業休止になって、1954(昭和29年)谷河原駅に改称されて営業再開という、南酒出駅と似た経緯です。この駅こそ周囲は本当に田圃(たんぼ)でした。
※2014年8月撮影
谷河原駅から1.3km。上菅谷駅からは8.2kmで終点の常陸太田駅。単式ホームにそのまま終端部があります。常陸太田支線はここまで交換可能な駅や信号場はありません。
※2014年8月撮影
駅名標。1899年(明治32年)太田鉄道の太田駅として開業。水戸鉄道を経て1927年(昭和2年)国有化、常陸太田駅に改称。2011年(平成23年)常陸太田駅周辺整備事業で現在の駅舎とホームに刷新されました。
※2014年8月撮影
徳川光圀(水戸黄門)の隠居所西山荘をイメージしてデザインされた新しい駅舎。観光案内が併設されています。広くてキレイですが売店がありません。かなり空腹です。駅舎内観光案内所で訊きましたが駅近くにコンビニなどは無いようです・・・。むしろ、当初のお昼を食べる予定が不可抗力(トロくて列車に乗り遅れました)で変更になって良かったのかもしれません。
※2014年8月撮影
13:11発の上菅谷行に乗ります。
※2014年8月撮影
水郡線の未乗区間に乗れたので、青春18きっぷ鉄道旅vol.12は実質的には終了です。が次回は、こぼれ話などポロポロと。こぼします。
※御存知の様に、2019年(令和元年)台風19号による豪雨災害で水郡線の橋梁が2箇所流されたため、コラムを書いている2020年6月現在も西金駅~常陸大子駅間が運休となっています。2020年7月に西金駅~袋田駅間が復旧予定、残る袋田駅~常陸大子駅間は2021年夏の復旧がアナウンスされています。大好きな水郡線、全通を応援したい!
※筆者は既にコラムなどで今回の青春18きっぷ鉄道旅の写真を度々使用しています。重複していますが、御容赦ください。
※価格などは2014年当時のものです。
(写真・文/住田至朗)