「着る筋肉」を身に着け、ダウンタウン 浜田雅功 がいい人になったテレビCMで話題となった、イノフィス製アシストスーツ「マッスルスーツEvery」に注目が集まっている。

まず、マッスルスーツEvery とはどんなアシストスーツか。本体重量は3.8kgという軽さで、最大補助力25.5kgfというパワフルな力で作業時の腰の負担を軽減、動作をアシストしてくれる画期的アシストスーツ。

リュックサックのように背負い、ベルトを締めるだけで装着完了。その装着時間はわずか10秒。駆動源は空気圧を利用した人工筋肉だから、電気などのエネルギーも要らず、稼働時間に制限がなく水場でも使用が可能。使用する人の動きに合わせて調整できる点もうれしい。

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こうしたメリットで、アシストスーツ市場をけん引するマッスルスーツEvery(14万9600円)ユーザからは、こんな声が集まっている↓↓↓

「20kg近い荷物を取り扱う現場でも、女性が活躍できる」(酒造メーカー現場担当女性)

「リタイヤ意向を撤回し就業期間延伸」(70代果樹農家男性)

「普段の作業だけでなく、災害時など万一のさいに備えて導入」(20代照明機器メーカー勤務男性)

「辛い中腰作業が一変。そのまま寝られそうなほど楽な態勢に」(40代介護施設勤務男性)

「女性スタッフに優しい介護ロボ。女性スタッフが生き生きと働く職場に」(介護施設勤務女性)

「驚くほど腰が楽に。夜勤明けの気持ちに変化が生じた」(介護施設勤務男性)

「体に装着するだけなので、作業スペースも有効活用できる」(30代コメ農家男性)

「長く働ける職場へ、労働環境を改善。同僚へも使用を促している」(30代製造工場勤務男性)

「寝返りも打てない腰の痛みから一変した」(70代農家男性)

―――このように女性や高齢者の活躍できる現場が拡がるほか、職場の雰囲気や働く人の気持ちにまで好影響を与えている。

高い実用性でアシストスーツ業界を牽引

マッスルスーツEveryが支持される理由のひとつは価格設定だ。競合製品は数十万円から100万円台の製品もあるなか、マッスルスーツEveryは10万円台。

協業企業と連携し量産化したことで、補助力はそのままに従来モデルの1/3以下に落としたというコストパフォーマンスと、おもな市場参入モデルと同等またはそれをしのぐ高い機能性を持ち合わせている実用性が大きい。

さらに、アシストスーツ全体の市場を押し上げているのが、国内の腰痛事情。

腰痛は、国民4~5人に1人が抱える国民病のひとつで、病気やけがの自覚症状として、男性では1番 女性も2番目に多いのが腰痛ともいわれている。

また、腰痛を発症し3人に1人が「仕事を辞めたい」と思った経験があり、腰痛が休職・離職リスクをもはらんでいることがわかってきた。

こうしたリスクを集計すると、腰痛による経済損失は年3兆円といった試算結果も出ているいま、腰痛による労働力不足・生産性低下は、個人だけでなく国全体の課題とも……。

大学発ベンチャーから始まったイノフィスはことし、海外市場開拓にむけて積極展開する構え。

「少子超高齢社会における課題先進国の日本から世界へむけて、より多くの人が生涯にわたって活躍し続けられるよう、人によりそった製品の開発、提供を続けていく」と語るのは、イノフィス 古川尚史 CEO。

古川CEO は海外進出にむけてこう伝えていた。

「長期的な展望ではイノフィスを産学連携のプラットフォームにしたい。産学連携の成功事例が増えれば次々とイノベーションが起こり、社会や世の中はどんどんよくなっていくはず」

「これまでイノフィスが培ってきた産学連携のノウハウを、他の大学発ベンチャーに伝えていくことで、よい技術や製品が社会に出ていきやすいプラットフォーム的な存在になれると考えている」(イノフィス 古川尚史 CEO)

ことしは新型コロナの影響で、農業や介護業界をはじめ、多くの現場で人手不足や働き方も変化している。

これからの時代、作業時のひとり一人への負担軽減や生産性向上が今まで以上に必要となるなか、マッスルスーツEveryをはじめとした人間の能力を拡張する新しい技術・製品が、世界の作業現場のスタンダードになる日も近いか―――。