リニューアルした早雲山駅舎

7月23日(木・祝)箱根登山鉄道箱根湯本~強羅間の運転が再開し、1960年の箱根ロープウェイ全線開業により完成した観光ルート「箱根ゴールデンコース」が復活する。

それに先立つ7月9日(木)、箱根登山ケーブルカーと箱根ロープウェイの乗換駅である早雲山駅の全面リニューアルが完了する。

新駅舎の延床面積は約1,700平米。建物の高さは約17m。「交通結節点としての乗り換え機能強化」をテーマに、鋼索線(ケーブルカー)では日本初となる「昇降式ホーム柵」を乗降ホームに設置した。エレベーターも3基増設、エスカレーターや多機能トイレを新設したことでバリアフリー化も推進。授乳室や救護室も設置される。

ケーブルカーのりばや改札口
昇降式ホーム柵(3本バー式)の導入はケーブルカーとしては日本初

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地上1階フロアには噴石対策も施したため、大涌谷周辺で火山活動が活発化した際には一時避難施設としても利用出来るという。収容人数は300人。

駅舎2階部分には展望テラス、足湯、ショップからなる新スポット「cu-mo箱根」がオープンする。展望テラスでは箱根外輪山や強羅の街並みに加え 、相模湾までを一望できるほか、足湯では強羅温泉とともに「ここでしか味わえない」飲食メニューを提供する。

足湯から望む景色

また、ショップで購入したポストカードに切手を貼って高さ4,485mm(しあわせはこぶ)の真っ白なポストに投函すると、大涌谷の風景印を捺して郵送できるなど、ここにしかないサービスも充実している。cu-moショップには交通系電子マネーやQRコード決済対応の端末・サービスを導入し、利用しやすい環境を整備したほか、ラウンジエリアの充電コーナーではスマートフォンなどのモバイル端末を充電できるUSBポートを8口設置した。

本日7月8日からは、20~30代女性を中心にSNSで人気のマンガ家「池田ルイ」のインスタグラムで「cu-mo箱根」を舞台とした書き下ろし旅行エッセイマンガが公開される。投稿は全4回の予定。

鉄道チャンネル編集部
画像:小田急電鉄