飯田線は運転再開に約3ヶ月、高山本線は一部区間除き7月20日までに運転再開 JR東海発表
JR東海は令和2年7月豪雨により被災した高山本線・飯田線について、現時点の被災状況の概要及び運転再開見込みを発表した。
(1)高山本線
高山本線の被災箇所のうち4箇所はすでに復旧済み。現在復旧を行っているのは飛騨萩原~上呂間2箇所(土砂流入)、上呂構内1箇所(土砂流入)、飛騨小坂~渚間4箇所(線路擁壁下部の露出、土砂流入、道床流出、電気設備損傷)、飛騨一ノ宮~高山間1箇所(土砂流入と電気設備損傷)。
運転再開見込みについては下記の通り。
<飛騨萩原駅~飛騨小坂駅間、渚駅~高山駅間>
7月20日(月)始発までに運転再開見込み。7月16日(木)から、主に定期乗車券・普通回数乗車券所持者を対象に、同区間でバス代行を実施する。
<飛騨小坂駅~渚駅間>
国道41号で大きな被災があり、隣接するJR東海の設備も被災したため、道路管理者とJR東海で連携して復旧計画を進める。運転再開時期は決まり次第告知する。
(2)飯田線
飯田線の被災箇所のうち3箇所は復旧済み。残る被災箇所は小和田~中井侍間。被災内容は斜面崩壊(線路長約35m・約850立米)、電気設備損傷。現在不通となっている水窪駅~平岡駅間については運転再開に約3ヶ月を要する見込み。
特急列車等の運行状況
高山本線の特急「ワイドビューひだ」は本数を減らして名古屋駅~下呂駅間および高山駅~猪谷駅間の運転を再開している。下呂駅~高山駅間の普通列車は、飛騨萩原駅~飛騨小坂駅間・渚駅~高山駅間のバス代行輸送を含め列車のダイヤを変更して運転する。詳細は別途告知される。
飯田線の特急「ワイドビュー伊那路」は全線運転再開まで全列車全区間を運休。普通列車は不通区間を除く全区間にて通常通り運転する。
鉄道チャンネル編集部
画像、写真:JR東海
※2020年7月15日13時16分追記……JR東海7月14日発表の「訂正のお知らせ」を基に図を変更いたしました。飛騨萩原駅~飛騨小坂駅間、渚駅~高山駅間は7月20日始発までに運転を再開します。それに伴いタイトルも一部修正いたしました。(鉄道チャンネル編集部)