国際文化観光都市・京都をPRする鉄道会社の観光キャンペーンといえば、冬季がJRグループの「京の冬の旅」、春~秋シーズンがJR東海の「そうだ 京都、行こう。」。平安遷都1200年を記念して1991年に始まったそうだ京都、すでに30年を超す歴史を持つ定番の観光振興作戦だ。

JR東海は、「そうだ 京都、行こう。」キャンペーン初夏編を2025年5月31日から展開している。「初夏のしつらえ」をテーマに、新緑の古都で、心安らぐひとときを過ごしてもらう趣向。京町家や寺院などの京都の伝統空間で、春から初夏への季節の移り変わりや日本の美意識を体感できる特別メニューを用意する。

初夏編の宣伝展開では、阪急京都線烏丸が最寄りの重要文化財・杉本家住宅をはじめとする京町家のたたずまいや、伝統的社寺の茶室、襖(ふすま)絵、秋の紅葉とは一味違う初夏の青もみじといった古都の風情を情報発信する。

テレビCMは6月29日まで。首都圏、静岡地区を中心にスポット、提供番組で放映する。ポスターはJR東海の主要駅中心に掲出し、インターネット、SNSでも積極的に発信する。

新幹線の利用促進策では、東海道・山陽・九州新幹線のネット予約&チケットレス乗車サービス「EXサービス」(エクスプレス予約、スマートEX)会員を対象として、京町屋の住宅にお休みどころを用意する。案内付きで特別貸切見学を実施する。

京都市東山区の東福寺では、本坊庭園と青もみじが圧巻な通天橋を楽しむ夕刻貸切拝観で新幹線で京都を訪れる観光客を歓迎。キャンペーンの詳細は専用サイトで案内する。

記事:上里夏生

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