※2015年8月撮影

トップ画像は、和歌山線の(記憶では)笠田駅で列車交換した105系の「「高野山開創1200年」ラッピング列車。

と言ふ理由で、和歌山駅を6時46分に出発しました。

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千旦駅。駅名標を撮ったのは、旦という字が珍しかったからです。元旦と旦那という言葉以外にこの字を使っているのを見たことが無かった。駅は、1952年(昭和27年)開業。

※2015年8月撮影

この千旦という地名が謎です。駅周辺にはありません。いろいろ探していたら、パナソニックの創業者松下幸之助さんの生誕地が駅から徒歩5分の場所で、「明治27年(1894年)和歌山県海草郡和佐村字千旦ノ木で生まれた」というのを偶然見つけたので、まぁ、もしかしたらこの字「千旦ノ木」が駅名の元になったのかもしれません。駅の周囲は長閑な田園が広がっています。

和歌山線は紀ノ川に沿って東に進みますが、左岸を走って船戸駅の先まで来ると紀ノ川を渡ります。

上流側に岩出頭首工(いわでとうしゅこう)があります。岩出は所在地名。初めて知ったのですが、頭首工とは河川に設けられる農業用水を取水する施設。6月上旬に取水開始、9月末に取水は停止されます。撮影したのは8月ですから取水して農業用水路に流している時期です。

※2015年8月撮影

打田駅で列車交換。国鉄117系直流電車。和歌山地区地域統一色。2019年(令和元年)のダイヤ改正で定期運用を離脱。京都支社転出の300番台4両を除き廃車となっています。

※2015年8月撮影

粉河(こかわ)駅。1900年(明治33年)開業。戦前には水間鉄道と阪和電気鉄道(現・JR西日本阪和線)がこの駅前での延伸を計画していました。柵の向こうにJRの敷地があってPC枕木が大量に積んであります。

※2015年8月撮影

名手駅、「めいしゅ」と読んでしまいます。1901年(明治34年)の開業前は、駅の設置位置を巡って地元では揉めまくった様です。120年前のお話しです。今は昔。

※2015年8月撮影

名手駅で交換した105系は「万葉の四季」ラッピングでした。

※2015年8月撮影

※オリジナル写真が縦なので加工してあります

笠田駅。ずいぶん長閑な雰囲気になってきました。1900年(明治33年)開業。

※2015年8月撮影

妙寺駅。1900年(明治33年)開業。建築時期は不明ですが、なかなか良い感じの木造駅舎があります。先ほどの笠田の駅舎も大正14年建造の木造駅舎でした。和歌山線に残る木造駅舎を撮りに行きたい!

※2015年8月撮影

橋本駅というとJR東日本横浜線、相模線、そして京王電鉄相模原線の駅を思い出しますが、和歌山線の橋本駅にも南海電鉄高野線との共同使用駅でした。現在は改札口が別になっています。1898年(明治31年)開業。1915年(大正4年)高野登山鉄道(後の南海電鉄)も駅を開業。

※2015年8月撮影

南海電鉄高野線の駅名標には高野山までの勾配が表現され橋本駅の標高92mが書かれています。

※2015年8月撮影

和歌山線もほぼ真ん中まで来ました。奈良に近づくと不思議な駅名がたくさんでてきます。

※筆者は既にコラムなどで青春18きっぷ鉄道旅の写真を度々使用しています。重複していますが、御容赦ください。

※価格、駅などは2015年当時のものです。

(写真・文/住田至朗)