女子短大1年生がいきなり空き家活用ビジネス事業プランを立案! ジェクトワンと戸板女子短期大学が連携、気づかなかった可能性と発見に関係者も学生もびっくり!

2020.08.05

高校を卒業して間もない女子短大1年生が、入学してすぐ、空き家ビジネスの課題にオンラインで挑戦―――不動産会社と女子短大による初の産学連携プロジェクトが、動き出した。

手を組んだのは、ジェクトワンと戸板女子短期大学。

ジェクトワンは、不動産 売買・賃貸・仲介をはじめ、空き家活用事業を展開する不動産会社。

服飾芸術科・食物栄養科・国際コミュニケーション学科の3学科で構成する戸板女子短期大学は、航空・ホテル・医療・ITといった分野のビジネスパーソン育成で知られる短大。

両者がなぜいま、産学連携協定を結び、学生の企画による空き家活用プロジェクト事業を展開し始めたか。

不動産業界での女性活躍の可能性と、空き家ビジネス需要の拡大

まずなぜ、空き家問題を不動産会社と短大が連携して課題解決に取り組むことになったか。

ジェクトワンは、地域コミュニティ事業として、どこよりも先に空き家活用のサポートサービス「アキサポ」を展開し、注目を集める企業。

アキサポは、首都圏の空き家物件に着目し、周辺環境や立地条件などを現地調査し利活用プランを提案。その空き家をアキサポが借り受け、リノベーションを施した後、一定期間転貸するというサービス。

そこには、所有建物の資産価値向上、リノベーション費用はアキサポが全額負担、賃貸人・利用者の募集もサポート、活用による賃貸料の一部還元といった独自のメリットがあることから、空き家主の多くがアキサポに注目しているという。

ジェクトワン 大河幹男 代表取締役は、アキサポの可能性についてこう語る―――。

2033年には空き家事業の市場規模は20兆円超えに

「空き家事業の市場規模は9兆円。2033年には20兆円を超えると予測しています。これは全国の電力やパチンコといった事業の市場規模に相当するマーケットで、そこに未来を感じています」

「われわれがいま大事にしていることは、まず利益をあげること。もうひとつは社会貢献すること。この2つを成し遂げないと、ビジネスとして成り立たない。今後3年以内に、空き家事業ビジネスを成功させたいと思っています」(ジェクトワン 大河幹男 代表)

そんな空き家事業で先手を打つジェクトワンと産学連携で改題を解決していこうと立ち上がったのが、戸板女子短期大学。

1年生全員が戸板ゼミナール産官学連携プロジェクトを毎年実施している戸板女子短期大学 国際コミュニケーション学科は、社会問題化する空き家に着目。

「港区芝にある空き家の活用」がテーマの課題授業をことし5月からスタートさせ、空き家活用サポートサービス アキサポを手がけるジェクトワンの専門スタッフから指導を受けながら、学生たちはZOOMなどのオンラインで実現性や収益性を見すえた事業プランを考案してきた。

そして、わずか4か月という短い期間のなかで事業案を企画・立案し、ジェクトワン社員が審査員を担うオンラインプレゼンテーション大会(7月16日開催)に挑んだ。

戸板女子短期大学 小林千春 学長は、これまでのジェクトワンとの産学連携プロジェクトをこう振り返る

不動産企業との初の産学連携、学生たちはかえがたい自信に

「不動産ビジネス事業者との産学連携プロジェクトは初めての試みです。不動産業界は、女性が活躍できる機会と可能性がいろいろあります。住まいの分野で、女性の力を発揮できると思っています」

「今年入学した1年生は、大学に一度も通学することなく前期課程が終了してしまいました。自宅などでオンライ授業を受け続ける環境のなか、事業企画プレゼン決勝戦に挑む彼女たちの姿をみて、感動しました」

「彼女たち学生は、高校を卒業してすぐに、こうしたビジネスの第一線で活躍する人たちからオンラインで基本を学び、事業化へむけて前進してきました。この経験は、なににもかえがたい自信につながったと思っています」(戸板女子短期大学 小林千春 学長)

同大学 小林学長と同じく、ジェクトワン 大河代表も事業企画プレゼン決勝の内容をみて「正直、びっくりしました」と振り返る。

「学生たちは、現場や現実を念入りに調べて提案してくれました。学生だからこその、新しい発想、新しい知恵で、産学連携プロジェクトを前進させていきたい」(ジェクトワン 大河幹男 代表)

そこで、最優秀賞に選ばれた事業プランの内容が、気になる。

プレゼン力や課題解決力を身につけ、成長をサポート

今回、港区にある空き家の再生プランの最優秀賞に選ばれたのは、夜は港区の地酒楽しめる居酒屋に変わる「おにぎり専門店」。

最優秀再生プランは、ターゲティングからユーザ動向、トレンド志向、メニュー開発、再生予算、想定月次収支などを調査・算出し、実現性の高いものに仕上げていた。

「戸板女子短期大学は、短大の座学授業での専門性ある高い学びと並行し、学内だけでは学べない社会のリアルな現場・人に携わり、プレゼン力や課題解決力、社会人基礎力などを身につけ、短大2年間をさらに充実させ、学生の成長をサポートしています」と語るのは、戸板女子短期大学 入試・広報部 金井裕太 部長。

――― ジェクトワンと戸板女子短期大学は今後、この最優秀事業プランの事業化へむけ、産学連携プロジェクトを加速させていくという。

空き家活用プロジェクトに挑み、調査・考察・企画・立案してきた学生たちからは、こんな声があがっていた。

「バイトで経験していた客数や客単価といった要素を、実際に事業プランに落とし込む機会を得てうれしかった」

「街を見ていると空き家が気になるようになりました」

「入学してZOOM(オンラインミーティングツール)で初めて出会った人たちと、チームワークでこのプロジェクトを乗り越えられたのを実感した」

「地域社会へ貢献するという視点で店舗を考えるきっかけをもらえました」

◆ジェクトワン アキサポ
https://www.akisapo.jp/

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