2020年3月14日(土)から運行を開始した新型名阪特急「ひのとり」が近鉄の車両としては初となる「2020年度グッドデザイン・ベスト100(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)」を受賞した。

「くつろぎのアップグレード」をコンセプトとした車両で、日本で初めて全席にバックシェルを採用、座席間隔も日本最大級とし乗客の快適性を追求した。大型荷物も収容可能なロッカーや荷物置きスペース、無料インターネットサービスなど様々なサービスを提供し、乗り心地の良さから人気の車両となっている。

グッドデザイン審査員による評価コメント:

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「近鉄特急は、都市間特急の新しいスタンダードを再定義したと言えよう。都市間特急において乗客の多くは「寝る」。リクライニング座席を倒すと、その後ろの乗客が不快に思うことが多かった。逆に気を使って、十分にリクライニングを倒すことができない乗客も多かった。そんなきめ細かいニーズ分析から生まれたバックシェル座席が、全座席に展開されている。そのぶん定員が減ったが、これは経営側も相当に覚悟しただろう。近鉄は車両を30年以上、末永く大事に使い続ける会社だ。長く飽きられない普遍的なデザインと空間、経営が一体になって、未来に向かって覚悟を決めたフラッグシップを高く評価したい。」

鉄道チャンネル編集部