赤胴車、UR武庫川団地へ!引継ぎ式と絵画コンクール表彰式レポート
2020年6月に引退した阪神電鉄「赤胴車」が独立行政法人都市再生機構(UR)に譲渡されます。そのセレモニー「赤胴車引継ぎ式」が10月31日に尼崎車庫で行われました。
譲渡される車両には、この日限りの「阪神電車→UR武庫川団地」という行き先表示が出ています。
引継ぎ式ではまず、UR武庫川団地に住む子どもたちの代表に赤胴車のブレーキハンドルが贈呈されました。
続いて、武庫川団地の子どもたちに「赤胴車贈呈証明きっぷ」が贈呈されました。きっぷは1枚1枚にそれぞれの子どもの名前が入っています。子どもたちは名前を呼ばれると元気に「はい!」と返事をしてきっぷを受け取っていました。
続いて行われたのは、絵画コンクール「ぼくとわたしの阪神電車」の大賞・準大賞の表彰式です。
大賞を受賞したのは大阪市の小学2年生の橋本英明(はしもとひであき)さん、準大賞を受賞したのは神戸市の小学5年生の藤本愛美里(ふじもとえみり)さんと、大阪市の小学1年生の新谷勇太(しんたにゆうた)さん。
大賞を受賞した橋本さんは、この日尼崎駅の1日駅長も務めます。表彰式のあとはその任命式も行われました。
セレモニーが終わったあとは、お楽しみの時間です。まず、2つの班にわかれた子どもたちと保護者が順番に赤胴車を見学。順番に運転席に座らせてもらって運転士気分にひたったり、記念写真を撮ってもらったりしていました。
中には、うっかり警笛を鳴らしてしまってびっくりする子どもや、安全確認から扉開閉、車内アナウンスまでの動作をよどみなく行う子どもも。思い思いに赤胴車を楽しんでいました。
順番に赤胴車を楽しんだあとは、武庫川線を走っている「タイガース号」に乗り込んで洗車機体験です。電車の洗車機を体験するのは初めてという子どもも多く、その迫力に歓声があがっていました。
なお、今回譲渡された赤胴車は2021年春にUR武庫川団地に設置されコミュニティスペースとして活用される予定です。
また、絵画コンクールの大賞・準大賞に加えて佳作並びに #ほっとはんしん プロジェクト特別賞を受賞した作品は阪神電鉄のホームページに掲載されているほか、大阪梅田駅・尼崎駅・神戸三宮駅の駅構内にてシート展示が行われています。さらに、大賞・準大賞の3作品は阪神電車の電車内にポスターとして掲出されています。阪神電車を利用する機会があれば、ぜひこのポスターも探してみてください。
文/写真:鶴原早恵子