※2020年11月撮影

トップ画像は、西武球場前駅の【駅ぶら】で訪れた狭山山不動寺の「勅額門」。

「勅額門」をくぐり階段を上ります。上には「御成門」。これも国の重要文化財です。

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※2020年11月撮影

「御成門」の前から「勅額門」を見下ろします。メットライフドームとのシュールな組み合わせ。この景色は見応えあります。

※2020年11月撮影

「御成門」も「勅額門」と同様に東京芝の徳川家台徳院の御廟前に建立されていたものを移設しています。説明板には「装飾が朝鮮渡来の天人門と言われている」とありました。

※2020年11月撮影

人がいないのが不思議な程に美しい瞬間。

※2020年11月撮影

進むと本堂の前に「不動寺総門」。元は長州藩毛利家の江戸屋敷の門。全てケヤキで作られています。

※2020年11月撮影

本堂の右に「第一多宝塔」。伝・弘治元年(1555年)大阪府高槻市梶原の畠山神社に美濃の林丹波守建立。実際には上層屋根の隅木に慶長十二年(1607年)の墨書があり桃山時代の建立。昭和36年にこの場所に移設、埼玉県有形文化財に指定されています。

※2020年11月撮影

こちらは「第二多宝塔」。室町時代中期永享七年(1435年)兵庫県東條町天神の椅鹿寺に建立されていたもの。多宝塔は寺院建築の仏塔の形式で、円筒形の塔身に四角錐形の屋根を有するものを言います。

※2020年11月撮影

この門の中がこの狭山山不動寺の個人的なクライマックスです。

※2020年11月撮影

門の中にある「羅漢堂」は、明治の元勲井上馨の還暦祝いに天皇が下された下賜金を基に山縣有朋、伊藤博文、大隈重信などの発起で三井、岩崎、住友、鴻池など財界が建立した堂で、奈良二月堂の経堂を模しています。この「羅漢堂山門」は、虎ノ門にあった生糸商人の私邸から移築されたもの。

※2020年11月撮影

「羅漢堂」の周囲には、「唐金灯篭」が並んでいて、これが壮観。東京芝の徳川家台徳院霊廟に全国の大名が献納した灯篭。中には入れませんが塀の隙間から見ています。

※2020年11月撮影

「羅漢堂」の隣には「大黒堂(旧・歌塚堂)」歌聖柿本人麿ゆかりの奈良県極楽寺境内に建立された歌塚堂。堂内には、このお寺が開創される際に東叡山寛永寺山内見明院から移された大黒天が祀られています。

※2020年11月撮影

大黒堂の横には石灯篭の列。

※2020年11月撮影

石灯篭の先には「桜井門」。奈良県十津川村桜井寺の山門を移設しています。桜井寺は幕末の天誅組の本陣でもありました。

※2020年11月撮影

お寺を出て坂を降りているとメットライフドームが見えました。異様な存在感です。(笑)

※2020年11月撮影

では西武球場前駅の【駅ぶら】を続行します。

(写真・文章/住田至朗)