JR東日本の2021年3月ダイヤ改正では、上越新幹線へのE7系追加や東海道線特急の「踊り子」E257系リニューアル車への統一、特急「湘南」新設、房総・鹿島エリアへのE131系新型車両投入などが予定されている。奥羽本線では新駅も開業する予定だ。

上越新幹線にE7系追加投入、上野~大宮間最高速度UP

上越新幹線にE7系を追加投入し、「とき(Maxとき)」「たにがわ(Maxたにがわ)」のうち新たに12本の列車をE7系とする。同社は2021年秋頃にもE7系を追加投入し、E4系「Max」(オール2階建て車両)の運転を終了する。

E4系「Max」は2020年度内に運転を終了する予定だったが、2019年の台風19号により長野新幹線車両センターが被災、E7系が水没した影響で続投していた。2階建て新幹線も間もなく見納めとなる。

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朝通勤時間帯に運転する「たにがわ」についても、行先を上野から東京に変更し、7時台東京着とする。

画像:JR東日本

また、JR西日本のダイヤ改正でも触れられているが、上野~大宮間の最高時速を130km/hとすることで、東京から仙台・青森・新函館北斗・新潟・長野・金沢行を1分ほど短縮する。(所要時間が短縮しない列車もある)

特急「踊り子」185系は定期運用から離脱、E257系リニューアル車に

首都圏と伊豆エリアを結ぶ特急「踊り子」定期列車は、既報の通りE257系リニューアル車両に統一する。また東京・新宿と小田原間を結ぶ特急「湘南」を新設し、「湘南ライナー」「おはようライナー新宿」「ホームライナー小田原」の運転を取りやめる。

「踊り子」4・15号は川崎駅や大船駅にも停車するようになり、特急「湘南」は平日朝上り10本、平日夕夜間下り11本設定。「踊り子」「湘南」には新たな着席サービスを導入する。対象列車は「踊り子」(東京・新宿・池袋~伊豆急下田・修善寺間)普通車全車両、特急「湘南」(東京・新宿~小田原間)の普通車全車両。普通車の全席で座席指定が可能になり、また座席の指定を受けなくても空席を利用できるようになる。

房総・鹿島エリアにE131系新型車両導入

内房線(木更津~安房鴨川間)、外房線(上総一ノ宮~安房鴨川間)、成田・鹿島線(成田~鹿島神宮間)にE131系新型車両を導入し、快適性を向上させる。

投入区間ではワンマンを運転を実施するが、成田・鹿島線では佐原~鹿島神宮間での実施となる。

奥羽本線に新駅開業

奥羽本線秋田~土崎間には『泉外旭川駅』が開業。奥羽本線と男鹿線のすべての普通列車(含む快速列車)が停車する。「リゾートしらかみ」は通過。

新駅の設置は、平成28年3月に策定された秋田市地域公共交通網形成計画に位置づけられていた施策のひとつ。開業すれば、泉・外旭川地区に新たな交通結節点が整備され、地域住民の利便性向上や周辺公共施設などへのアクセス機能強化が期待される。

鉄道チャンネル編集部