2000N系イメージ 写真:福岡市交通局

福岡市交通局は地下鉄空港・箱崎線を運行する2000系車両をリニューアル。

形式名も「2000N系」に変更し、2021(令和3)年1月7日(木)から、全6編成のうち最初にリニューアルした車両の運行を開始します。

形式名称は現行の2000系から2000N系に変更 画像:福岡市交通局

「2000N系」の基本コンセプトは、(1)安全性・信頼性の向上 (2)人と環境にやさしい車両 (3)快適性・イメージの向上の3点。2000系からの変化を見ていきましょう。

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まずは外観から。車体側面上部に青いカラー帯を追加することで、車体リニューアルを強調しています。また車体側面に号車表示ステッカーを追加することで、何号車に乗車するかが容易に分かるデザインとなりました。

写真:福岡市交通局

車両の安全性や信頼性を高めるため、車体や機器の更新・補修を実施。機器類は軽量・省エネタイプ。LED照明を採用することで電力使用量の削減も図ります。車内案内表示器は大型の液晶ディスプレイに更新し、列車に関する情報・停車駅情報・路線図など旅客案内情報を4ヵ国語で表示します。

車内案内表示器を更新 写真:福岡市交通局

内装デザインも変更し、バリアフリー設備も充実しています。たとえば視覚・聴覚障がい者の方もドア開閉タイミングを確認できるよう、車内ランプやドアチャイム用スピーカが追加されました。また車椅子やベビーカーの利用者に配慮し、介助者等が簡易的な腰掛としても使用できる二段手すりを設置しています。床には滑りにくい材料を採用しました。

優先スペース部イメージ 画像:福岡市交通局

吊手も全数更新し、出入口部の立席利用者の利便性向上のため増設。また出入口部と側引戸側面に注意喚起シールを追加したことで、視認性を高め、乗降時・扉開閉時の安全性を向上させています。

鉄道チャンネル編集部