高架化を機に改修が進む星川駅 写真は相鉄の資料から

相模鉄道、相鉄アーバンクリエイツ、相鉄ビルマネジメントの相鉄グループ3社は、横浜市保土ケ谷区と「星川駅周辺等の魅力づくり基本協定書」を締結した。2021年度完了を予定する相鉄本線星川―天王町間(約1.9km)の連続立体交差事業を機に、同区間の魅力ある街づくりに鉄道事業者と自治体が結束して取り組む。

横浜市の都市計画事業として進められる連立事業では、2018年までに鉄道高架化が完成し、課題だった街の東西分断が解消された。現在は相鉄が星川、天王町の両駅を改修。グループで不動産・ビル事業を手掛けるアーバンクリエイツとビルマネジメントは、高架下用地の有効活用策を検討している。

相鉄が走る保土ケ谷区は、2020年12月22日に「歩行者に優しい街」「利便性に高く魅力あふれる街」などを趣旨とする「星川駅周辺地区総合的なまちづくりガイドライン」を策定。同区は、実際に地域再開発を主導する相鉄グループ3社と協定を結び、ガイドラインに沿った街づくりの体制を整えた。

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基本協定では、区民、事業者、行政が地域の魅力向上に協業。「地域資源の活用などを通じた街の新たな魅力づくり」「さまざまな主体による地域交流や地域活動の持続的な推進」「多世代、多文化、働き、学び、暮らしの安全・安心などに関する活動」「暮らしを支える拠点の形成」の4項目に取り組むことを確認した。

相鉄は今回の協定に基づき、駅周辺の関係機関や事業者などと連携、さまざまな活動を通じて「魅力あふれる沿線街づくり」に注力する。

文:上里夏生