JR貨物は、函館貨物、仙台貨物ターミナル、隅田川、静岡貨物、百済貨物ターミナル、北九州貨物ターミナルの6駅で、スマートフォンを活用したトラックドライバー用アプリ(仮称)を、2021年度下期から試運用する。

トラックドライバー用アプリ(仮称)は、これまで、トラックドライバーが直接参照できなかった各種情報をトラックドライバーのスマートフォンにリアルタイム送信。また、コンテナ持込・持出時間予約で駅構内荷役作業を可視化し、混雑状況を事前に把握できる。

試運用時は、コンテナ持込・持出時間予約機能、貨物列車位置・遅延情報機能、コンテナ位置情報機能、駅からのお知らせ情報機能を導入。

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コンテナ持込・持出時間予約機能は、事前にコンテナの持込・持出時間を予約することで、フォークリフトオペレーターの荷役作業と駅構内の混雑状況が可視化され、スムーズな荷物の受け渡しと利用運送事業者様の効率的な配車計画が実現。また、フォークリフトによるハンドリング回数が減ることで、荷役事故も減らせる。

貨物列車位置・遅延情報機能は、トラックドライバーが、いつでもどこでも関係列車の走行位置や遅延情報を確認できるようになる。

コンテナ位置情報機能は、駅構内でのコンテナ所在位置をマップ表示することで、トラックドライバーが駅構内で降車する機会を減らし、作業安全性を向上させる。

駅からのお知らせ情報機能は、列車遅延による作業変更情報などを貨物駅から直接提供し、情報伝達の迅速化を図れる。

このトラックドライバー用アプリ(仮称)の導入で、貨物鉄道輸送での利用運送事業者の作業利便性向上と、荷役作業のさらなる安全性向上・省力化を図り、トラックドライバー・フォークリフトオペレーター・利用運送事業者・貨物駅の間の相互で強じん・持続可能な物流ネットワークを構築していく。

JR貨物は今後、利用状況や課題を精査し、機能の改修、その他機能を拡充していく。2022年度中に全国コンテナ取扱駅に順次展開していく考え。