「XR観光バスツアー@横浜」のイメージ 写真:京急電鉄

京浜急行電鉄は、リアル(現実)とバーチャル(仮想)をミックスした新しい観光ツアーとして横浜での実施を予定する、「XR観光バスツアー@横浜」のコースに合わせた物語を創作するストーリーアイディアコンテストの審査結果を発表。応募31件から、1373さん(ペンネーム)が考案したツアー名「ジョーカーを探して」が最優秀賞に選ばれた。

コンテストは京急がスタートアップ企業2社と共同で企画。京急と協業するサムライインキュベートは新規事業創出を支援、シナスタジアはVR(仮想現実)コンテンツを制作する。

京急のツアーは、屋根のないオープントップバスでみなとみらい21地区などを観光。車中では、ウィズコロナ時代の新しい観光手段として注目を集めるVR(仮想現実)ゴーグルを装着。仮想のストーリーと現実の観光スポットを組み合わせながら、新しい見方で横浜の魅力に触れてもらう。

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1373さんの作品は、横浜港のシンボルとして親しまれるキング(神奈川県庁本庁舎)、クイーン(横浜税関)、ジャック(横浜市開港記念会館)の3つの塔をモチーフに、トランプを絡めたオリジナルのストーリーを創作した。物語のユニークさに加え、世界につながる港湾都市・横浜の特性を踏まえた物語の秀逸性が高く評価された。

京急などは、神奈川県がコロナで表面化した社会課題解決に向け創設した「ビジネス・アクセラレーター・かながわ」の支援も受けながらコンテンツを制作。2021年3月を予定する試験を経て、ゴールデンウイークからのバス運行を目指す。

文:上里夏生