新製品で鉄道のサービス向上に貢献 三菱電機が省エネタイプの車両空調装置をリリース

日本の鉄道車両メーカーで社名が挙がるのは、順不同で日立製作所、川崎車両、日本車輌製造、総合車両製作所(J-TREC)、近畿車輛といったところ。さらに車両本体は製造しないものの、鉄道電機品の世界で国内外に名をはせるのが三菱電機だ。
三菱電機社会システム事業本部モビリティインフラシステム事業部から、鉄道車両用高性能空調装置のニュースが届いた。
電車や気動車の屋根に載るのが鉄道車両用の空調装置(屋根上集中式)。2026年1月に登場した新製品は、開閉角度が調整可能なダンパー(流量調整装置)を装備する省エネ性能に加え、摩擦帯電フィルターや電流センサーによる省メンテナンス化がセールスポイントだ。
開閉式ダンパーは車内温度と外気温の差や車内混雑度に応じて開閉、必要な外気を取り入れる。従来品は全開か閉鎖かの二択だったのに対し、新製品はきめ細かい外気取り入れが可能になる。省エネ性能では、従来品に比べ消費電力を数割程度カットできる。

導入後メンテナンスに注目すれば、集じん性能を高めたフィルターでは、装置の心臓部といえる熱交換器の汚損を軽減。清掃周期を従来タイプの2倍程度まで延長できるほか、人手に頼る点検業務も効率化できる。
三菱電機は、新型空調装置を長崎県内の長崎工場で製造。「高性能の鉄道電機品を通じて、鉄道会社の車両コスト削減に貢献したい」とコメントする。
記事:上里夏生
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