碓氷峠鉄道文化むら(群馬県安中市松井田町横川)は、2月6・14・20日に高崎~横川で1往復運転される「SLぐんまよこかわ」の運行にあわせ、EF60形501電気機関車、D51形96蒸気機関車、マイネ40-11客車、オシ17-2055食堂車の内部を公開する。

2月6日はEF60形501電気機関車を公開

2月6日は、EF60形501電気機関車を公開。EF60形電気機関車は、F形初の高性能電気機関車として昭和35年に誕生。以後この500番台が特急列車けん引用としてつくられ、当時の花形、九州特急ブルートレインの先頭に立って活躍した。

形状は一般型とほとんど区別なく、クリーム色の特急帯が違う点。このロクマルのあとに登場するEF65形の台頭で特急運用から外され、晩年は貨物列車をけん引した。現在はEF60形19電気機関車が、JR高崎支社に残るのみで、全車廃車に。

2月14日はD51形96蒸気機関車+マイネ40-11客車を公開

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2月14日は、D51形96蒸気機関車+マイネ40-11客車を公開。マイネ40は、占領下の進駐軍用で、当時の国鉄客車としては豪華な1等寝台車として誕生した。

車内は半分がコンパートメント(個室)式、他はプルマン(開放)式で、昼間はクロスシートとして使用。当時では稀な空調装置もついている。

その後、昭和30年7月の称号改正でマロネ40 11に。老朽化のため、昭和43年3月工事用宿泊車オヤ412に改造された。碓氷峠鉄道文化むらでは、オヤ41 2から復元したものが展示されている。

2月20日はオシ17-2055食堂車を公開

2月20日は、オシ17-2055食堂車を公開。オシ17は、占領下の進駐軍より返還された車両台枠を改造した特急用食堂車。

軽量客車ナハ10系の車体構造を活かし、定員増をはかり、冷房装置、4人掛けテーブルなど、これ以後造られた食堂車の基本となったモデル。

同車両は、昭和初期の2等寝台マロネ37に始まり、マハ47・マハネ37・マハネ29・マハ29などと実に7回も名称を変えている。

食堂車として活躍した後、昭和49年に電気機関車用教習車として改造されたオヤ17 1から復元。当時の計器類が現在も車内に残っている。