京浜東北線 蕨駅の跨線橋はなぜ長いのか

2021.02.07

埼玉県蕨(わらび)市にある、京浜東北線 蕨駅。その西口と東口を結ぶ跨線橋は、やや長い。

現在、京浜東北線 蕨駅 付近は、京浜東北線の南行き・北行き(2本)、東北線(上野東京ライン)の上下線(2本)、東北貨物線(湘南新宿ライン)の上下線(2本)の、合計6本の線路が並んで走ってる。

そんな蕨駅の周辺には、分岐器をはじめ、本線の上下線の間にもう1本、中線と呼ばれる線路もあったりする。

実は、ここ蕨駅には、日本車輌製造 蕨工場や住友セメント蕨スレート工場へと続く専用線や、貨物取り扱いホームがあった。

いま残る跨線橋は、現在の旅客線6本のほか、専用線や貨物線、引き上げ線なども越えていた。その名残でこの長さが残っている。

↑↑↑画像で貨物列車の奥に日本車輌製造 蕨工場が、EF81形電気機関車の奥に住友セメント蕨スレート工場があったイメージ。

↓↓↓航空写真(国土地理院)は、1979年(カラー)と1966年(モノクロ)の蕨駅上空。

蕨駅の大宮方(画像上)に、巨大な M 形の川口芝園団地がみえる。ここがもと日本車輌製造 蕨工場。モノクロ写真の1966年当時は同工場があった。

蕨駅の赤羽方(画像下)には住友セメント工場がみえる。いまGoogleマップで蕨駅の南側に「蕨保線技術センター」と記されたところに、線路をまたぐ歩道橋がある。この歩道橋の奇妙なつくりも、当時の住友セメント工場専用線があったころの名残。

1893(明治26)年に日本鉄道の駅として開業した蕨駅は、1949(昭和24)年に東口が出現し、1984(昭和59)年に貨物・小荷物取り扱いを終了。ことし2021年2月にはJR東日本ステーションサービスが管理する業務委託駅に……。

蕨駅へ行ったら、日本車輌製造や住友セメントへと続いた線路の名残、探してみて。


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