広島市内を走る鉄道といえば、山陽新幹線に山陽線、芸備線、可部線、国内最大級の路面電車ネットワークをもつ広島電鉄、広島高速交通アストラムラインなどが思い浮かぶ。

自社発注の最新型車両から、都市圏の路面電車事業者から譲り受けたレトロ車両までがいろいろ走る“路面電車大国”というイメージもあるなか、この広島には地下鉄も走っている。

それが、さっき出てきた広島高速交通アストラムライン。

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その構造は自動案内軌条式旅客輸送システム(AGT)という新交通システムの類で、広島高速交通アストラムラインは、東京の日暮里・舎人ライナー(東京都交通局)や、ゆりかもめ(東京臨海新交通)、大阪のニュートラム(Osaka Metro)などと同じグループに入る。

なんでアストラムラインが地下鉄?

1994年に開業したアストラムラインは、本通駅から広域公園前駅まで22駅18.4kmを、6000系・7000系6両編成が37分で結んでいる路線。

このアストラムラインの公式ホームページには、営業キロ数18.4kmの内訳に、こう記されてる。

・鉄道事業法適用区間 0.3km

・軌道法適用区間 18.1km

このわずか300メートルが、鉄道事業法の適用を受けてつくられた地下鉄だった。

日本地下鉄協会の地下鉄一覧にも、広島高速交通アストラムラインが記されている。

同協会の地下鉄一覧には、札幌市 南北線・東西線・東豊線や、東京都 浅草線・三田線・新宿線・大江戸線、東京メトロ各線、名古屋市営地下鉄各線、Osaka Metro 各線、福岡市 空港線・箱崎線・七隈線といった地下鉄とすぐにイメージできる路線のほかに、「これも地下鉄なんだ」と思う路線が記されている。

たとえば横浜高速鉄道みなとみらい線や、北総鉄道 北総線も、広島高速交通アストラムラインと同じように、地下鉄のグループにいる。

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